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2020.03.19
ユニクロ EC連動店を新設、着こなしアプリをベースに
ユニクロは4月25日、都内に通販サイトと連動した新形態の実店舗を開設する。店内にタブレットを配置してECでの受注も行える形態となっており、同社の着こなしアプリで人気のコーディネートなどを中心に取り揃えていく(画像はユニクロ原宿店「StyleHint原宿」の内観イメージ図)。
新たにオープンするのは「ユニクロ 原宿店」で、JR原宿駅から徒歩1分の距離に位置し、売り場面積は約2000平方メートル。メンズ、ウィメンズの商品を取り揃えている。リアルとバーチャルの融合を体現したコンセプトとなっており、昨年から提供している着こなし発見アプリ「StyleHint(スタイルヒント)」専用の売場「StyleHint原宿」として展開する。
スタイルヒントはインフルエンサーや一般の顧客、実店舗のスタッフの着こなしの投稿画像を閲覧できるアプリ。レコメンド機能のほか、画像認識技術による検索機能も搭載しており、アプリ利用者が自身の持っている服を撮影すると、それに類似したユニクロやジーユーの商品を使った服の着こなし画像が表示されるという仕組み。着こなし画像から通販サイトの購入ページにも紐づいており、利用者が希望の商品をそのままECで購入することができる。
同店舗内には数十台規模以上(詳細は未定)の「iPad(アイパッド)」を設置して同アプリの画面を表示。来店客が自由に操作して好みの着こなしを探せるようになっており、画面上で実店舗やECの在庫状況が確認ができるほか、気に入った商品を店内でそのままアイパッドから注文することもできる。通販商品の店頭受け取りにも対応している。
また、店内の品ぞろえとしても、同社がお勧め商品を前面に押し出すのではなく、同アプリでの話題や人気となっている情報をベースに展開。「(アプリでは)今、自分でトレンドやかわいいと思うものを投稿されている。それを見ながらこちらのほうでそういった商品を揃えていくタイプになると思う」(同社)とした。
なお、原宿以外にも横浜と銀座に新形態となる実店舗を今春開設する予定。4月10日には横浜市内に建築家の藤本壮介氏がデザイン監修したファミリー向けの「UNIQLO PARK 横浜ベイサイド店」を開設する。ユニクロとジーユーそれぞれの売り場が併設しているほか、すべり台やジャングルジムなども設置した公園としてのスペースも有している。5月15日には東京・銀座にグローバル旗艦店として「UNIQLO TOKYO」を開設。地上1階~4階までの4層で、売り場面積約4455平方メートルとなっている。