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2018.02.22
サザビーリーグ 初のEC限定ブランド始動へ、チャット接客など導入
衣食住の幅広いブランドを展開するサザビーリーグは、初のEC限定ブランドをジュエリーで立ち上げ、4月上旬に専用通販サイトで販売を始める。実店舗を持たない分、高品質な写真や動画でブランドの世界観を伝えるほか、チャットで質問に答えたり、スタイリング提案も行う。また、ジュエリーのカスタマイズ機能を実装するなどECならではの価値も提供する。初のECブランドで成果が出れば、第2弾の開発も視野にあるという。
新ブランド「アルティーダ ウード」は"ありのままの姿が放つ煌めき"をコンセプトに、原石や金属が持つ素材本来の美しさを最大限引き出した神秘的でオリエンタルなジュエリーを提案。2月1日にティザーサイトを公開した(写真㊤)。
同社は消費者の購買行動やライフスタイルが変化する中、店舗が中心の事業を展開しながらも、消費者ニーズに合致したブランド、チャネル開発の必要性を感じて当該ブランドを立ち上げた。
新規ブランド開発に当たっては昨年10月、営業統括内にMD兼ディレクターやEC運営スタッフ、生産管理スタッフなどで構成される「ECブランド事業部」を新設し準備を進めてきた。
商品は主にインド・ジャイプールで厳選した宝石を、商社などを介さず中間マージンを省くとともに、出店費用などがない強みも生かし、品質の良い商品を1万2000円~2万5000円という買いやすい価格帯で提供する。主要ターゲットは30~40代女性で、10金や18金のリングやネックレス、ピアス、ブレスレットなどを提案(写真㊦)。開始時の商品数は約110種類、年間約300種類を展開する。
ブランドの世界観を伝えるためにもサイトのクリエイティブにこだわり、商品写真はモデル着用も含めてさまざまな切り口で見せるほか、動画も多用して商品のストーリーを伝える。
チャットによるオンライン接客でサイズ感やアレルギーを含めた素材確認などの質問に答えるほか、服や着用シーンなどのスタイリング提案を行ったり、ギフトの相談にも乗って、こだわりの商品パッケージやギフトラッピングを紹介する。
また、通販サイトでは商品のカスタマイズ機能を実装。スタート時はピアスなどを対象にフロント部分とバックキャッチのデザインを自由に組み合わせられる商品を展開する。その後は、石と地金の組み合わせが選べるセミオーダーに近いサービスを提供する予定だ。
販売開始時はウェブプロモーションやリアルイベントなどにコストを投下するほか、SNSやターゲット層への広告配信も行い、初年度と3年後の売上高、会員数を重視して事業展開に臨む。