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2019.11.25

三越伊勢丹 歳暮で初のライブコマース、国立博物館とのコラボ商品提案、日本橋三越から配信

 三越伊勢丹は11月15日、歳暮としては初のライブコマースを日本橋三越本店で実施した。実店舗での顧客接点をオンラインに広げることで、店舗と自社ECのシームレス化を図るとともに、実店舗の接客力を生かしてオンライン上で双方向のコミュニケーションを強化する。また、比較的安価な手土産ギフトもライブコマースで提案することで、若年層を含めた新しい顧客層の開拓につなげる狙い。

 ライブコマースでは国立博物館とのコラボレーションギフトを提案。尾形光琳の「風神雷神図屏風」など国立博物館所蔵の作品画像をパッケージに使用した和洋菓子やビールなどを紹介した。

 三越伊勢丹では2016年の中元から国立博物館とのコラボギフトを展開。回数を重ねるたびに規模を拡大しており、今回はライブコマースでも紹介することになった。

 ライブは「三越オンラインストア」と「伊勢丹オンラインストア」の歳暮特集ページで配信したほか、日本橋三越本店のインスタグラムアカウントでも同時配信した。また、ライブ動画は両通販サイトのアーカイブに残し、配信終了後も閲覧できるようにしている。

 ライブコマースには三越伊勢丹のスタッフに加え、ライターのカツセマサヒコさんをゲストに迎えて約1時間の配信時間内に13点のギフトを紹介した。視聴者の要望に応じてクッキーの個包装の中身を取り出して見せたり、カツセさんが和洋菓子やお吸い物などの食レポにも挑戦。ロイスダールのチョコレートを食べて「彼氏、彼女へのサプライズ返しに最適」とコメントするなど、歳暮にとどまらない贈り方も提案した。

 三越伊勢丹は今年2月から、ランドセルやベビーカーなど百貨店が得意な商品を中心に販売スタッフが出演する形でライブコマースに挑戦しているが、今回の歳暮は同社ライブコマースの売上高としては過去最高だったという。

 なお、日本橋三越本店のギフトセンターでは、デジタルサイネージを活用してカタログに掲載する全商品が閲覧できるサービスも11月19日から展開する。

 

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