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2019.03.28

ヤマトシステム開発と洋服直し3事業者 衣類の試着と直しも、店舗での受取サービス開始

 ヤマトシステム開発など4社は3月25日、通販サイトで購入したアパレル商品を洋服直しの店舗での受け取りのほか、試着、直しができるサービス「Fittingステーション」を開始した。当初は首都圏の駅近くを中心に17店舗で展開し、アパレル事業者では三陽商会、ライフスタイルアクセント、ワールド、バーニーズジャパン(同社は4月開始予定)など5社が参加する。アパレルのネット販売が伸びている一方、試着しないまま購入することへの抵抗感や不安感を解消し顧客満足度を向上できるサービスとして提供する。

 新サービスでは、洋服直し事業者へ提案したところ、おしゃれ工房、フォルムアイ、リフォームスタジオの3社が参加することになった。サービスを提供する17店舗は有楽町駅や表参道駅などに近い都内が14店舗、横浜駅近くなど神奈川県が2店舗、千葉県が海浜幕張駅近くの1店舗となっている。

 サービス内容は、顧客が参加アパレル事業者の通販サイトでの購入時、配送先の選択で利用可能な洋服直し店を選択すると、その店へ商品を配送する。顧客は商品到着日を含む3日間以内の営業時間中に店舗で受け取りが可能なほか、試着、さらに直しについて店のスタッフへの相談が行える。商品のイメージなどが違った場合は、その場での返品も可能となっている。

 アパレル事業者は顧客とのリアルな接点ができ、また試着から直しまでの一連のサービスが可能となることで顧客が安心・納得して商品を購入できることで販売増加が見込むことができる。さらにこれまで試着できないことで通販サイトを利用しなかった層の顧客の獲得、自宅よりも良い環境での試着することにより衣類へのダメージを防ぎ返品も店舗ですぐに作業するため返品遅れによる販売機会損失も解消できるという。

 新サービスの試着や直しなどで得た商品体験やアイテムの発見などについて顧客同士がシェアできるようにサービスサイト上で情報提供したり、参加するアパレル事業者や洋服直し事業者数、利用可能店舗数を拡大することなどで、顧客の利便性向上と利用拡大し、さらにアパレル事業者の営業機会創出を図っていく。なお2020年度の新サービスの売上高は3億円を目指す。

 新サービスは開始に当たり、昨年1~3月に実証実験を7社のアパレル企業が参加し東京の大森駅の駅ビルに店舗を設けて行った。実験時の利用者数は約100人(約85%が社会人、男女比が女性約75%・男性約25%)で、「とても満足」または「まあ満足」と利用者の全員が回答しており、再利用についても「また必ず利用する」または「多分利用する」と回答したのが約8割だったという。

 

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