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2019.02.07
AOKI ECで「オーダースーツ」、店頭採寸済み顧客向け専用サイトを開設
紳士服の販売などを手がけているAOKI(は2月6日、実店舗での採寸などを通じたオーダースーツの2着目以降の受注をECでも開始した。同社が進めているネット販売戦略において、2019年は「オーダースーツ」の取り扱いを一つの強化ポイントとして掲げている。まだサービス内容は限定的ながらも専用サイト(画像)を設けて展開していく。
同社では16年より実店舗でタブレット端末を活用したパーソナルオーダースーツの受注システム「AOKI OASYS」を開始している。スーツの仕上がりイメージなどをその場で画面上で確認でき、サイズ登録をすることで2回目以降の注文がスムーズにできるという。
18年秋には20代~30代のビジネスパーソンをメインターゲットに、「ファーストオーダー」を希望する顧客に対して、ジャストサイズを実感できる”スタイリスト接客”を全国で開始。割引価格によるキャンペーン展開も図るなど、これまでは実店舗をベースにしてオーダースーツサービスのテコ入れを図ってきた。
今回ECで開始したのは、過去にOASYSを通じて実店舗でオーダースーツを購入した顧客を対象にしたリピート向けの販売。1回目で購入したスーツをベースに、標準店で展開しているラインアップから生地の選択などができるようになっている。
既存の通販サイトとは別に会員登録が必要な専用サイトを立ち上げており、完成イメージはOASYSと同様にサイト上に表示。スマホにも対応している。
同社では今期に公式アプリダウンロード数が100万件を超えるなど、スマホ経由の顧客化が進んでいる。関連してスマホ利用の多い若年層世代の定着に向けては、付加価値の高いパーソナライズ化された商品が手軽に購入できる仕組みの構築が急務となっていた。「現段階の機能レベルで止まるつもりもないので、バージョンアップは並行して進めている」(齋藤英士インターネット通販課長)とした。
同社ではOASYSを通じたオーダースーツ販売について、実店舗での販売も含めて100億円の売り上げを目指している。ECでの受注開始は、グループ全体での集客を図る上で武器になると捉えており、これをフックに実店舗利用の拡大につなげることも狙っていく。