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2018.11.29
Pay Pay 決済額の2割を毎回還元、100億円原資に大型キャンペーン
「PayPay(ペイペイ)を使うと買い物のたびに毎回、20%を還元します」。ヤフーとソフトバンクの合弁会社でQRコードやバーコードを使った実店舗向けのスマートフォン決済サービス「PayPay」を展開するPayPayは12月4日から、「PayPay」の利用者に対して、総額100億円を原資とした大規模なキャッシュバックキャンペーン「100億円あげちゃうキャンペーン」を始める。
同決済の利用促進および加盟店拡大が狙いで「PayPay」を利用して決済した場合、決済額の20%を「PayPayボーナス」とよばれるキャンペーン用の残高を月の上限を5万円までとして還元する。さらに40回に1回の確率で「PayPay」で支払った額の全額(1回10万円が上限)を同じく「PayPayボーナス」で還元。なお、ヤフーの有料会員「Yahoo!プレミアム会員」は20回に1回、携帯電話キャリアのソフトバンクおよび「ワイモバイル」の利用者は10回に1回と全額相当分の還元が当たる割合を高くした。
「PayPayをもっともっと多くの方々に利用頂けるよう大型キャンペーンを行うことにした。キャンペーンで『PayPay』の新規ユーザーが獲得でき、利用を促進して利用者が増えることで加盟店も増える。このキャンペーンでユーザー、加盟店双方でナンバーワンを目指したい」(中山社長=写真(上))という。なお、同キャンペーンは3月31日までとしているが、原資である100億円がなくなり次第、終了する予定。インパクトの強い大胆なキャッシュバックキャンペーンで競争が激化するQRコードを使った実店舗向けのスマートフォン決済サービスで頭1つ抜け出したい狙いがあるようだ。
同キャンペーン開始に伴う記者会見に出席したPayPayに出資するソフトバンクの榛葉淳副社長は「このキャンペーンに合わせて加盟店の営業を強化する。すでに数カ月前から我々の非常に優秀な営業の幹部がPayPayにジョインし全国の加盟店に営業を進めているが、さらに営業の人数を増員する。また、全国のソフトバンクショップやワイモバイルショップへの来店者に店頭のスタッフが『PayPay』の説明やアプリのダウンロードのお手伝いを行っていく。ソフトバンクグループが総力を挙げてこのビックキャンペーンをトリガーに一気呵成にPayPayを日本一のQR決済カンパニーに育てたい」と意気込みを語った。
また、ヤフーの川邊健太郎社長も登壇。「日本に住むすべての方々、日本に訪れるすべての方々にキャッシュレスの利便性やメリットを享受して欲しい。これは17年前に『ヤフーBB』を通じて日本をブロードバンド化したヤフーとソフトバンクだからこそできる我々にしかできない仕事。もう1つのヤフージャパンを作る意気込みでPayPayをこれから盛り上げていきたい」とした。
記者会見には「100億円あげちゃうキャンペーン」の実施に合わせて、12月4日から全国1万7000店舗で「PayPay」を導入して店頭で大規模な利用促進のプロモーション活動を行うコンビニ大手のファミリーマートのほか、キャンペーン実施前後で導入するヤマダ電機やビックカメラ、エディオン、上新電機などの家電量販店やHIS、ホテルモントレーの幹部らも登壇(写真(下))。PayPayの導入で日本のキャッシュレス化に貢献したいなどと意気込みを語った。また、12月から放送するPayPayのテレビCMに起用したタレントの宮川大輔さんらも登壇し、「20%(還元)や100億円とは嘘みたいな数字だが本当のこと。PayPayで支払えばみなお得になる。ぜひ、使ってほしい」とした。