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2026.02.09
「シーイン」が百貨店に出店、揺らぐ市場で何が残る?

25年11月に「シーイン」が老舗百貨店BHVに出店した。これは単なる一企業の是非を超え、パリのファッション市場が直面する構造変化を象徴する出来事となった。市場の現在地をどう捉えるべきか。フーズ・ネクストやプルミエールクラスなどの合同展示会を運営する仏WSNのフレデリック・マウスCEO(最高経営責任者)に聞いた。
マウス氏は、現在の状況を「景気循環の問題ではなく、消費サイクルそのものの変化」と捉える。ここ数年で顕在化したのは、データと超大量供給に支配される「フローのファッション」と、時間をかけて価値を育てる「創造のファッション」との断層だ。特に、季節性よりもスピードが優先されるようになってから、市場の均衡は大きく揺らいだ。価格と数量の競争に巻き込まれた既存プレーヤーにとって、価値を犠牲にせずにビジネスを成立させることが難しい局面に入ったと分析する。






