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2024.01.05

フランスのファッション製造・小売業 24年はさらに悪化?

【パリ=松井孝予通信員】「24年は何が起こるかのか誰も予想できない」。仏メディアに対し、そう話したのは、大手コンサルティング会社、ローランド・ベルガーのヤン・クレッツ氏だ。仏ファッション製造・小売りのさらなる悪化を示唆している。中東情勢の影響で石油価格上昇によるインフレ再燃の予測が、その言葉を裏付ける。24年はリユース市場のさらなるシェア拡大が予想される。

 23年のフランスのファッション製造・小売業は、レディスウェア・靴、子供服にわたり、更生・破産手続きが相次ぎ、衰退を明確にした凶年だった。この国の顔であるファッションは、輸出とインバウンド(訪仏外国人)が好調だったラグジュアリーメゾンが支えている現状を顕在化した。

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