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2024.01.04

世界最大級のメンズウェアトレードショー「ピッティ ウオモ」が1月9日にスタート

 世界最大級のメンズウェアトレードショー「第105回ピッティ・ウオモ」が2024年の1月9日から12日まで、伊フィレンツェで開催する。メイン会場であるフォルテッツァ・ダ・バッソやフィレンツェ市内では、835のブランドが2024春夏コレクションや新作コレクションを発表する予定で、そのうち43%はイタリア国外から参加するブランドだ。

  目玉に据えるのはゲストデザイナーとして招かれた「S.S.デイリー(S.S.Daley)」のスティーブン・ストーキー・デイリーと「マリアーノ(Magliano)」のルカ・マリアーノによるファションショー。また「トッドスナイダー(TODD SNYDER)」や「ゲス(GUESS)」なども話題となりそうだ。さらに、今回のイベントではドイツの新進気鋭のファッションデザインを紹介する「ノイデウッチ(NEUDEUTSCH)」のローンチも予定されている。

 

新進気鋭のファッションショー

 今回のゲストデザイナーである「S.S.デイリー」のスティーブンは、30歳未満の若手であるが、2022年にLVMHのPrize for Young Designersを受賞し、すでに国際的に高く評価されているリバプール出身のデザイナーだ。1月11日には伊フィレンツェのヴェッキオ宮殿で、メイド・イン・ブリテンの「S.S.デイリー」の新作コレクションを特徴的なスタイルで披露する。

 同じくゲストデザイナーである「マリアーノ」のルカは、1987年生まれのボローニャ出身。2018年にピッティ・ウオモでデビューし、2023年にはLVMHカール・ラガーフェルド賞を受賞した。 ルカは1月10日、伊フィレンツェのネルソン・マンデラ・フォーラムでファッションショーを開催する。

 トッドは、自身の名を冠したブランドで今回のデザイナーショーケースに登場する。すでに海外業界関係者の間では、同世代で最も影響力のあるアメリカ人メンズウェアデザイナーの一人とみなされているトッドは、伊フィレンツェのスタツィオーネ・レオポルダで新作コレクションを、フェア初日の1月9日にファッションショー形式で発表する。

 

 

ドイツ、北欧、日本・・・世界各国とのコラボレーションも充実

 また、ピッティ・ウオモにおけるインターナショナル・コラボレーション・チャプターが拡大。クリエイティブ・ディレクターでトレンド・スカウトのジュリアン・デイノフがピッティ・ウオモのためにキュレーションしたプロジェクト「ノイデウッチ」が参加。サラ・デッレ・ナツィオーニの特別ショーケースでは、17ブランドによる衣服、デザインオブジェ、ライフスタイルの提案を展示する。

 

 さらに、「スカンジナビアン・マニフェスト」と「J∞Quality」という定評ある2つのプロジェクトも揃う。「スカンジナビアン・マニフェスト」は、ピッティ・ウオモと、コペンハーゲンで開催するスカンジナビアのファッション・ブランドの重要なトレードフェア・プラットフォームであるCiff × Revolverとのパートナーシップの成果として、新しいブランドのセレクションを発表する。

 

 「J∞QUALITY」は認定した日本のものづくり企業12社を集結させたプロジェクト「J∞QUALITY FACTORY BRAND PROJECT」が、3シーズン目を迎える。セントラル・パビリオンのAttic Floorでは、「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」の栗野宏文シニアアドバイザーと「ユーゲン(HEUGN)」の小山正人ファウンダー兼デザイナーがキュレーターを務め、日本のものづくりの素晴らしさを紹介する「Italia × Japanのニューチャプター」を披露する。同じく栗野シニアアドバイザーが立ち上げた 「AMC produced in Japan」プロジェクトでは、日本の2つのメーカーがコラボレートして制作したイタリア人デザイナー、アルド・マリア・カミッロのカプセル・コレクションを発表。

 

 さらに、日本の経済産業省(METI)が主導するプロジェクト「クリエイティビティ、サステナビリティ、クラフツマンシップ」からは、4つのレザーアクセサリーブランドがピッティ・ウオモに集結する。Sala delle Nazioniのスーパースタイリングセクションでは、デザインとサステナビリティを両立させたメイド・イン・ジャパンのクラフツマンシップを紹介する。

 

 ほかにも、デトロイトッシミの特別企画や、「ノーネーション・ファッション」によるカプセル・コレクションの発表も行う。

 

■「ピッティ ウオモ」公式サイト

 

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