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2018.09.07
【NY2019春夏 ハイライト1】NYFW開幕 ショーは減少傾向も、アルベール・エルバスによるイベント、ジャスティン・ビーバーらセレブリティーが華を添える
2019春夏のニューヨーク・ファッションウィーク(NYFW)が、2018年9月5日に開幕した。会場はマンハッタンのダウンタウンにあるスプリングスタジオだ。今季はさらに参加するデザイナーの数が減っている。会場にはカフェが前回同様にあるが、目新しいのは、外の壁にペイントをしてセルフィー映えする演出をしていたことだ。
初日の目玉は、「トムフォード」と、「アルベール・エルバス×レスポーツサック」の展示会だった。初日と2日目からハイライトをレポートしよう。
アルベールエルバス ×レスポートサック(Alber Elbaz × LeSportsac)
アルベールエルバスと「レスポートサック(LeSportsac)」のコラボレーションアイテムは、8月15日に発売されているが、この日はオフィシャルなローンチ・パーティーとなった。
コラボバッグのデザインには、ハートが多用され、アルベールによる遊び心のあるメッセージと、パワフルなグラフィックにはユーモアがあふれている。
会場にはバッグを使ってセルフィーが撮れるセットがあり、また会場中央にあるのは、バッグをトップに飾った巨大なケーキだ。置いてあるのも甘いスイーツばかり。ガールズDJが音楽を盛りあげ、会場はガーリー一色。実際に親に連れられてきた10代の少女たちの姿も目立ち、ジェネレーションZをターゲットにしている演出が見られた。
タダシ ショージ (TADASHI SHOJI)
「タダシ ショージ」はスプリングスタジオで、2019春夏コレクションのランウェイを打った。「輝きに満ちた宇宙」からインスパイアされたコレクションとして、ファーストルックから輝きあるラメのドレスを打ち出した。続くルックも光る素材が多用され、グロッシーな仕上げとクロームの輝き、そして液体のようにフルイドな質感が特徴的だ。
タダシ ショージの得意とする官能的なカットアウトと、ボディをなぞるようなドレープを強調するスタイルが多く提案された。クリアなスパンコールにコーティングされた、色を変えていくオンブルのシリーズは色彩的にも美しく魅力的だ。ショートラッフル付きのトレーン、そして宇宙柄プリントのシフォンなどのドラマティックなピースが展開されて、華やかなパーティーシーンを彷彿とさせた。
ジョン エリオット(JOHN ELLIOTT)
「ジョン エリオット」は、屋外のスケートボードパークに、ロスの風を持ち込んだ。炎天下の下で、メンズ、ウィメンズを合わせたランウェイを展開。ショーには、ジャスティン・ビーバーとヘイリー・ボールドウィンのカップルや、NBAバスケット選手のルブロン・ジェームズなどのセレブが集った。
2019春夏コレクションは「ロサンジェルス」と銘打ち、同ブランドはロサンジェルス市と長期で提携することを宣言している。
今季はまず軽やかなオフホワイトのルックから登場。ユーティリティウエアからスポーツウエア、花柄のセットアップ、タイダイなどロスらしいジョンエリオットらしいストリート感とスポーティさを合わせ、リラックスしたスタイルを提案。ウィメンズはクロップド丈のジーンジャケットやブルゾンにハイライズのパンツを合わせるスタイルが目を引いた。
ラッパーのシェック・ウエスもモデルとしてランウェイを闊歩。足元はナイキとレブロン・ジェームズとのコラボであるアイコンスニーカーが幾度も登場して、存在感を示した。
取材・文:黒部エリ