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2024.11.16
「ブルックリン美術館」が金にまつわる「ソリッド・ゴールド」展覧会を開催 ファッションの展示も見どころ
米・ニューヨーク市のブルックリン区にあるブルックリン美術館では、2024年11月16日より、新展覧会「ソリッド・ゴールド(純金)」が公開される。ブルックリン美術館の200周年を記念して開催される同展では、500点以上の作品が展示され、同館保有の展示物と、海外からの貸出品が組み合わされて披露されている。
人類の歴史のなかで、金は美しさ、名誉、喜び、儀式、精神性、成功、富などを象徴してきており、この展覧会では、古代の装飾品から、イタリアの壮麗な祭壇画や日本の屏風絵、あるいは現代アート、ファッションに至るまで、幅広い展示品を取りあげている。紀元前2~3世紀のギリシアで作られた金の花輪、金が施されたエジプトのミイラの棺、ローマ時代のエメラルドやサファイアがちりばめられた金のブレスレットなどは、歴史的に非常に貴重な展示物だ。
そして展示の多くを占めるファッションが見どころで、「クリスチャン・ディオール」、「イヴ・サンローラン」、「アナ・スイ」、「デムナ・グルカ」、「ジャンフランコ・フェレ」、「ジョルジョ・ディ・サンタンジェロ」、「ホルストン」、「メアリー・マクファーデン」、「ザ・ブロンド」、「ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク」などの作品が展示。
また「アレキサンダー・カルダー」、「ベルルッソン」、「カルティエ」、「」チャールズ・ロロマ」、「ジェイコブ&カンパニー」、「ヴァードゥーラ」のジュエリーも見逃せない。現代アートでは、マーク・クインによるケイト・モスの彫刻「セイレーン」も展示され、18金無垢の輝きを放つ。
同展覧会では、金採掘に関わる暗い歴史にも目を向け、苛酷な労働や環境についても議論を促す展示となっている。
Courtesy of Brooklyn Museum
■「ソリッド・ゴールド」展覧会
会場:ブルックリン美術館
期間:2024年11月 16日~2025年7月6日
住所:200 Eastern Parkway Brooklyn, New York