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2024.07.14

「ヒュンメル」が日本発の新ライン「ヒュンメルオー」をショー形式で発表 2025春夏のテーマは“HOTEL HUMMEL”

 「ヒュンメルオー(HUMMEL 00)」は2024年7月12日、東京都港区のシェアグリーン南青山で2025春夏コレクションを発表した。ヒュンメルオーは、2023年に創設100周年を迎えたデンマークのスポーツブランド「ヒュンメル」が、そのフィロソフィーを継承し、モダンなライフスタイルにフォーカスした新ライン。ファーストシーズンであり、初めてのランウェイショーとなった今回。“HOTEL HUMMEL”をテーマに、架空のホテルに滞在する5組のプロフィールと装いを想像してデザインしたコレクションを見せた。
 

 

 芝の緑が広がる広場。雨がやみ、連日の猛暑が嘘のように涼しい風が吹く中でショーはスタートした。オープニングを飾ったのは、夕日の中をたくさんの鳥が飛んでいく風景を描いたような、グラデーションが美しいシャツと白いパンツ。プリントはデンマークでムクドリの大群がオレンジの夕空を覆いつくす自然現象に由来する、「黒い太陽」を意味するデンマーク語「ソート・ソル」をAIで描いたもの。

 トップスとパンツをつないだジャンプスーツ風のデザインとロゴマークが付いた「ヒュンメル」のブラトップの組み合わせ、オーバーサイズのジャケットに水のような青が美しいアシメトリーなシャツ。そして、汚れたデニムのようなトップスと、ボタニカルなムードを感じさせる、ホテルの壁紙からインスパイアされたという柄を使ったバッグ。

  ロゴやマークの付いたブラトップやソックスなど、「ヒュンメル」のメインラインをコーディネートしていなければ「ヒュンメル」の新ラインとは気づかないようなデザイン。自然を感じさせる色や柄、横糸が Super 100’sウール、経糸がナイロンを交織した超軽量タフタの混紡素材で作られたスキッパーシャツなど、軽さや涼しさなどの快適性を強調した素材を使いながら、クールで都会的、洗練されたシャープなデザインが続く。また、デニムのように見えるトップスは、ジーンズやデニムジャケットをパーツごとに分解してスキャンした柄をポリエステルに転写して作るなど、環境にも配慮しているという。

 ガウン風のアイテムと繰り返し使われるボタニカル風の柄を使ったスカートや、水の中を泳いでいるような美しいブルーが印象的なコートとシャツ。ファーストルックを思い出させる、デンマークの国鳥であるコブハクチョウをプリントしたシャツと白いパンツ。鮮やかな赤を使ったサイクリスト風のパンツやバッグなどのアクセントはあるものの、中心は水や空のようなブルー、光や花のようなイエロー、自然や芝のグリーン、白と黒など、自然を感じさせる色や柄。オーバーサイズや流れるようなラインも自然や自由を感じさせる。ショーはホテルの部屋でくつろいでいるときに着るガウン風のデザインで幕を閉じた。

 ラグジュアリーブランドやコレクションブランドがスポーツブランドとコラボレーションすることで機能性や、SNS映えするスポーツウエア独特のインパクトのあるデザインをプラスしているのとは対照的。自然やエコロジー、サステナブル、リラックスしたムードや快適性も取り入れながら、クールで洗練された都会的なデザインに仕上げたコレクション。
 
 ディレクターの前野亮は「ホテルという場に集まる様々な人々のキャラクター、ホテルそのものというより異なる目的や背景を持つ人々がロビーで統一感を持つことが面白く感じられたことからスタートし、デザインしました。キャラクターごとに年齢や職業を設定し、彼らのワードローブをイメージしてデザインしています。ヒュンメルはキャラクターを大切にするブランドで、北欧の文化であるヒュッケの精神、人との時間や自分の時間を大切にしています。日常生活で欲しいスポーツブランドとしての機能性と、北欧のミニマリズムやエコロジーの要素を融合させました」と話した。

 

取材・文:樋口真一

Courtesy of HUMMEL 00

 

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