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2024.02.16
「楽天ファッション・ウィーク東京2024秋冬」実力あるブランドを中心に43ブランドが参加
写真:2024秋冬シーズンのメインビジュアル(c) JFW
日本ファッション・ウィーク推進機構は2024年2月15日、都内で会見し、3月11日から3月16日に開催する「楽天ファッション・ウィーク東京2024秋冬(Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W)」のショースケジュールを発表した。
2024年、年間を通したテーマを「OPEN,FASHION WEEK」とし、解放感のあるイベント開催を目指して、引き続き様々なコンテンツの展開や国内外への発信強化を推進している日本ファッション・ウィーク推進機構。
「これまでは50ブランド近くが参加していたが、今まで以上に東京ならではの強いブランドを海外に押し出していきたいという思いから、ブランド力の強いブランドにフォーカスした」(日本ファッション・ウィーク推進機構古茂田博事務局長)という今シーズン。全43ブランドが参加する。
フィジカル発表では、35ブランドが渋谷ヒカリエと表参道ヒルズを主会場に最新コレクションを発表する。「ハイドサイン(HIDESIGN)」が初日トップとしてショーを行うほか、「JFW NEXT BRAND AWARD」フィジカル部門グランプリ受賞ブランドである「フェティコ(FETICO)」や「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」、東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)第9回受賞ブランドのである計8ブランドの凱旋イベントショー、アワードや楽天グループが日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R(バイアール)」で発表したことのある「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」、「チカ キサダ(Chika Kisada)」など、評価の高い実力ブランドが参加し、ファッションショーやプレゼンテーション、インスタレーションなどを行う。最終日には「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦による新ブランド「アンリアレイジ オム(ANREALAGE HOMME)」がコレクションを発表する。
写真:「エムエーエスユー(M A S U)」の後藤愼平デザイナー (c) JFW
毎シーズン、話題となる、楽天グループが日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R(バイアール)」では「マリメッコ(Marimekko)」が15日にファッションショーを開催。さらに、会期前日の10日にはスペシャルオンスケジュールとして、「FASHION PRIZE OF TOKYO 2024」受賞ブランドである「エムエーエスユー(M A S U)」が、パリで発表した最新コレクションの凱旋イベント「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W SPECIALON-SCHEDULE RECEPTION PARTY」を開催する。
一方、デジタル発表では「ハイク(HYKE)」、「ミントデザインズ(mintdesigns)」、「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」など、デジタル発表にこだわる8ブランドが参加。デジタルならではの表現方法でブランドの世界観を発信する。
そのほか、AIによるシーズンキービジュアル、海外ビジネス強化のため海外からのバイヤーやプレスの誘致を再開することや、ファッション展示会「トラノイ(TRANOÏ)」が関連イベントとして、会期中にプレスイベントを開催すること、抽選による一般消費者の招待企画など、新たな取り組みや関連イベントも発表した。
会見で、古茂田事務局長は「今回も50近いブランドがエントリーしたが、厳しく審査した結果、初参加や海外からの参加が少なくなった。チャレンジの場を提供するということでは残念な部分もあるが、実力のあるブランドにフォーカスするという意味ではチャンスだと考えている」と説明した。
また、楽天グループの常務執行役員でコマース&マーケティングカンパニー、シニアヴァイスプレジデントの松村亮さんは、by Rで「マリメッコ」が選出されたことについて「伝統的であり、コラボレーションなど新しいことにチャレンジしていることや、代名詞であるウニッコ柄が誕生60周年ということから東京でランウェイショーをすることになった」とコメント。その上で「by Rは日本のファッション業界を盛り上げるアプローチの1つ。プロジェクトがスタートした当時はパリも東京も(フィジカルでの)ファッションウィークができず、パリに行くことも難しい中で、東京のファッションを盛り上げるために日本でショーをしていないデザイナーのショーをすることが有効なアプローチだった。それ自体は今後も継続したいと考えているが、同時に日本と世界の内外をつなげていくこと、誰でも知っているブランドで盛り上げることも大切。アプローチは変わらないが、今回は新しいチャレンジだと考えている」などと話した。
文:樋口真一