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2023.07.01
「サンローラン」が火薬絵画で知られる現代美術家 ツァイ・グオチャンとのアートプロジェクトを開始 国立新美術館とエキシビション「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」も共催
(写真左から)「サンローラン」社長兼CEOのフランチェスカ・ベレッティーニ、現代美術家のツァイ・グオチャン、国立新美術館長の逢坂恵理子さん
Photo by Kenryou Gu, courtesy Cai Studio.
「サンローラン(SAINT LAURENT)」が現代美術家のツァイ・グオチャン(蔡國強)とのアートプロジェクトとして、2023年6月26日正午、福島県いわき市四倉海岸の浜で、白天花火「満天の桜の咲く日」を開催した。
この地域は、2011年の東日本大震災とそれに伴う津波によって壊滅的な被害を受けた場所。約30分間、4万発の花火を、海と空の間の、幅400メートル、高さ120メートルの壮大な舞台に打ち上げ、華麗なスペクタクルを繰り広げた。
今回の花火は、「サンローラン」のコミッション作品で、視覚芸術、映画、音楽を含むクリエイティブな分野での卓越した芸術を支援するという、「サンローラン」のミッションにおいて、アンソニー・ヴァカレロが中心となり進めた最新の事例だ。
「サンローラン」の映像は、映画監督のナタリー・カンギレムに「満天の桜が咲く日」の短編映画制作を委託し、6月29日現地時間午後8時に、世界でプレミア上映した。ニューヨークのタイムズスクエアのLEDビルボードスクリーン、ロンドンのピカデリー、上海のグランドゲートウェイ、成都の石峁、東京の新宿や原宿にある屋外プラットフォームや、デジタルプラットフォーム上でも放映し、「サンローラン」のアートへのサポートを表した。
国立新美術館とエキシビション「
この日本国内初の昼花火となった「満天の桜の咲く日」は、国立新美術館で6月29日~8月21日の期間で開催している個展「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」の序幕としている。
「サンローラン」と国立新美術館との共催である同展では国立新美術館の柱も壁もない2000㎡の大きな企画展示室1Eの、広場のような悠々とした空間で、一方には、歴史的なインスタレーション「原初火球」を再現し、その中には、ガラスと鏡を使った新作火薬絵画3作品を展示。
隣り合ったもうひとつの核は、LED を使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション「未知との遭遇」で、観客は作品の中を自由に歩きながら体感することができる。ほかにも、国内の国公立美術館と作家が所蔵する約50件の作品を展示し、多数の貴重なアーカイブ資料や記録映像、そしてアーティスト自身による一人称の説明を掲示している。
■エキシビション「蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる」
来場セレブリティ
会期:2023年6月29日(木)~8月21日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E/東京・六本木
主催:国立新美術館、サンローラン
国立新美術館公式サイト:www.nact.jp
Courtesy of SAINT LAURENT