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2023.05.13
「JWアンダーソン」がミラノに旗艦店をオープン 世界で2店舗目
「JWアンダーソン(JW Anderson)」が伊ミラノにフラッグシップストアをオープンした。同店はロンドン・ソーホーの旗艦店に次ぐ世界で2番目の店舗であり、イタリアでは初の店舗となる。「JWアンダーソン」は2022年6月のメンズ・ファッション・ウィークよりミラノを発表の地としており、ミラノとの関係は深い。
新ショップはミラノ随一のショッピングエリアの中にあるサンタンドレア通り(Via Sant’Andrea)に位置する。ミラノ店も英ロンドン・ソーホーの旗艦店を手掛けた6a アーキテクツが設計し、ミラノらしい洗練したアレンジを加えたショップに仕上がった。
53平方メートルのワンフロアの店舗は2つのメインルームに分かれ、通りに面した天井まで届くウインドウを備える。ブランドのシグネチャーとなるアルミニウム製の足場やディスプレイ構造、ファサードのネオンサインなどは、特注のカラーブレンドで彩られた手作りの伝統的テラゾタイルの床やメインの柱2本を覆う彫りが入ったウォールナットカラーのパネルと絶妙にミックスされ、空間のムードを高めている。
家具の配置には、イタリアの空気感とユーモアのセンスを生かしている。メインルームにはラッチェンスファニチャーによる「カーディナル・ハット・ライト」が置かれ、デザイナーのマック・コリンズ氏が手がけるベンチマークスタジオの黒い「イクルア」チェアと、セットになったサイドテーブルの圧倒的な存在感が、ミラノ風サロンのムードと調和。
また壁にはアーティストのホン・ヤンによるグリーンとグレーの柔らかな色合いで彩られた2枚の油彩画を飾り、洗練された心地よさをプラスする。フィッティングルームにはフォトグラファーのヴォルフガング・ティルマンの作品を飾ってコントラストを生み出し、「JWアンダーソン」の特徴あるアイデンティティとも協調させている。
文:田中美貴