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2023.03.23
「フミエ タナカ」が2023秋冬コレクションを発表 「アルカンターラ」とのコラボレーションも登場
田中文江のデザインする「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」が2023年3月21日、恵比寿ガーデンプレイスで2023秋冬コレクションを発表した。
“365days”をテーマにした今回。会場に選んだのは同ブランドが初めてのショーを行った恵比寿ガーデンプレイスのセンターエリア。始まりの場所であり、かつてはパリのラグジュアリーブランドがメガショーを行ったこともある屋外広場の長いランウェイをモデルが進む。
3回目となるコレクションは背中を見せたグレーのジャケットなどからスタート。フリルのドレス、ラメニット、ファー、コート、「フミエ タナカ」のFとTのモノグラムを使ったデザイン、ミリタリーテーストのジャケット、70年代を思わせるフラワープリント、エスニックムード、ゴールドのドレスなど、アイテムを広げ、柄をプラスしながら、赤や緑など鮮やかな色を加えていく。様々なシーンや年代に対応できそうなバリエーションの豊富さも印象的だ。
そして、2022年(第40回)毎日ファッション大賞で新人賞・資生堂奨励賞を受賞したことから選ばれたようなフォーマルな黒のアイテム。ブランド名を示すFとTで作られたモノグラムとドレスやアイテム。デザイナーの1年間から創り出されたドラマのようなコレクションは、さらに、フラワープリントや花の造形からインスパイアされたようなドレス、花そのものを集めて作られたようなドレスを生み出していく。
また、今回は小物も含めて、メイド・イン・イタリーの最高品質を誇るマテリアルブランドである「アルカンターラ(Alcantara)」とのコラボレーションによる6体の作品も発表。フィナーレにはショーに登場した45人のモデルがジョエル・ロブションの前の広場に並んだ。
田中文江は「1年を振り返るのではなく、先を想像しながら作った。1年頑張って、自分をもうちょっとかわいがってもいい、休憩してもいいとも思った。楽天ファッション・ウィーク東京ではなく今日発表したのは、やらなければではなく、やりたい日に、やりたい場所で、やりたいことをしたかったから」とコメント。アルカンターラとのコラボレーションについては「本当にスペシャル。手の込んだものを作ってくれた。すごく軽く、丈夫で、空気感を感じた」などと話した。
取材・画像・文:樋口真一