2023年2月1日フランチェスコ・リッソによる「マルニ」2023秋冬コレクションショーが開催された。先シーズンは、メゾンの本拠地伊ミラノではなく米ニューヨークでショーを行った「マルニ」。今回は、フランチェスコにとってインスパイアされる友人がいるという「第二のホームタウン」の東京を発表の場に選んだ。
 
　代々木第二体育館のアリーナに、布などを使用して白いステージと客席を設置。そこに真っ白な衣装をまとったオーケストラの団員たちが着席して演奏を開始し、ショーもスタートした。その真っ白な空間で発表したのは、イエロー、レッド、ドット、チェックなど鮮やかな色柄で、ハッピーなムードが広がる。

　アイテムはテーラリングとニットで構成。テーラリングではミッドセンチュリーのようなレトロなポップさを訴求。そこにサイドを大胆に開けたニットトップスやボディコンシャスなニットドレスやノースリーブのニットサックドレス、ビッグジャケットとマイクロボトムスで作る足見せルックなどセンシュアルな要素も入れ込んだ。ショーが進むと大きく膨らんだプルオーバーやジャケットなども登場し、ワンダーランドのような楽しさも提供しながら、マスキュリンな女性像、クロスジェンダーな男性像をシンクロし性差のないコレクションで観客を魅了した。
 
　フィナーレではコーラス隊がスタンド席のあちらこちらに登場。その中を縫うようにフランチェスコが姿を見せて幕を閉じた。

来場セレブリティ

取材・文：山中健

Courtesy of MARNI

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