2022年12月29日、英国のデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドが南ロンドンのクラパムで、家族に囲まれながら安らかに息を引き取った。ヴィヴィアンが創設したブランド「ヴィヴィアン・ウエストウッド」は亡くなる直前のコメントと、彼女の遺志を引き継ぐための計画を発表した。
 
　社会問題に強い関心を持ち、メッセージを発信し続けていたヴィヴィアン。常に正義と公正のために立ち上がり、世界を救うための計画を進めてきた。亡くなる直前、「（ウィリークスの発起人）ジュリアン・アサンジは英雄であり、英国政府から非道な扱いを受けている」「資本主義は犯罪です。戦争、気候変動、腐敗の根本的な原因です」と話したという。
 
　2022年末にヴィヴィアン、彼女の息子たちと孫娘によって設立された非営利法人ヴィヴィアン財団は、ヴィヴィアンの人生、デザイン、アクティビズムの遺産を尊重、保護、継続するために来年正式に発足する予定。財団の目標は、NGOと協力して意識を高め、具体的な変化を生み出すことで、気候変動、戦争阻止、人権擁護、資本主義への抗議という4つが柱。同財団は「STOP Climate Change。これは人類の存亡をかけた戦いです。そして、この惑星の存亡をかけた戦いです。私たちが持つ最も重要な武器は、世論です。自由のために戦う戦士になろう」という声明も発表している。

Courtesy of Vivienne Westwood