「エイチアンドエム（H&M）」が、2021年より発表しているイノベーション・ストーリーズ（Innovation Stories）の第8弾として、メタバースからインスピレーションを得た「メタバース・デザイン・ストーリー・コレクション（Metaverse Design Story Collection）」を2022年12月8日に発売する。ウィメンズ41型、メンズ12型からなる全53型をラインナップし、「エイチアンドエム渋谷店」および公式オンラインストアのみで取り扱う。

　「エイチアンドエム」のサステナビリティにおける革新的なイニシアチブとして、ハイファッションのクラフトマンシップとバーチャルファンタジーを融合させた同コレクションでは、上記のアイテムに加え、AR（拡張現実）フィルター上で誰でも使用できる5つの3Dデジタルコレクションも提供する。

　主要アイテムは、インターネット上で話題のカラーパレットを中心に、人目を引くシルエットと複雑な刺繍が特徴。ウィメンズウェアには、ネオンイエローが鮮やかなコルセットウエストのドレスやチュールスカートなど、一方のメンズウェアでは、オーバーサイズのブラックビーズのボンバージャケットなどをラインナップした。

　また、循環型ファッションも重要なテーマとして取り入れた。古着回収サービスで回収されたの衣服や、繊維くずから作られたリサイクルポリエステルを使用したフラウンスミニドレスのほか、廃プラスチックボトルを原料とするリサイクルポリエステルを含む素材が使用されたコートとジャケットなども用意した。

　3Dデジタルコレクションは、「エイチアンドエム」とロンドンを拠点とするデジタル・アトリエ兼シンクタンクの「インスティチュート オブ デジタル ファッション（Institute of Digital Fashion）」と共同で実現した。なお、今回のコレクション発表を記念して、12月1日より「エイチアンドエム」の公式アプリ上のカメラ機能からアクセスできる5つのARフィルターに加え、スナップチャット上で利用できるARファッションレンズも公開する予定だ。

　「インスティチュート オブ デジタル ファッション」共同設立者のリアン・エリオットとキャティタイは、「エイチアンドエム」との協働について、次のように語った。「私たち、インスティチュート オブ デジタル ファッションは、エイチアンドエムとのパートナーシップにより、今までのファッションの境界を押し広げ、物理的な拘束から解放され、純粋な創造性を受け入れるデジタルコレクションを提供できることに興奮しています。これらのデジタル上の衣服は、あらゆる身体のためにあり、季節を超え、性別を超え、現実を超え、地球について考えるきっかけを与えてくれます」

Courtesy of H&M

■「エイチアンドエム」公式アプリ（Apple Store）

■「エイチアンドエム」公式アプリ（Google Play）

■「エイチアンドエム」公式サイト