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2022.10.24
「ケリング」2022年度第3四半期の決算を発表 2019年比28%増 2021年比では日本が大きく貢献
「ケリング(KERING)」が、2022年度第3四半期の決算発表を行った。それによると、グループ収益は2021 年の同期から 23%増加の 51 億 3,700 万ユーロで今年の第 3 四半期を締めくくった。これは2019 年の第 3 四半期と比較すると28%の 増加となる。
直営店ネットワークの収益は急速な伸びを続け、全世界での成長が記録された。2021年比で74%増加の西ヨーロッパ と31%増加の日本では、特に優れたパフォーマンスを達成。中国本土での コロナによる制限の影響にもかかわらず、アジア太平洋地域 は昨年同時期比で7%の成長を遂げた。
個々のブランドのでは、「グッチ(GUCCI)」が2021年の同期より 18% 増(以下、増加率は2021年同期との比較)の 25 億 8,100 万ユーロ、「サンローラン(SAINT LAURENT)」は 40% 増の 9 億 1,600 万ユーロ 、「ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は 20% 増の4 億 3,700 万ユーロが記録されている。 その他のメゾンからの収益は合計 9 億 9,500 万ユーロで17%の 増加となっている。特に「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)」は、すべての製品カテゴリーで好調で、「ブリオーニ(BRIONI)」はリバウンドを続けた。
また「ケリング アイウェア」およびコーポレートの第 3 四半期の収益は 2 億 5,300 万ユーロに達し、「ケリング アイウェア」の達成総売上高は 2 億 4,600 万ユーロで 23% 増加した。すべてのブランドで急激な成長を遂げたが、これには特に「グッチ」と「カルティエ(Cartier)」が大きく貢献している。
「昨年、およびコロナ前のレベルから比較して急成長を遂げた第3四半期におけるケリングの堅実な業績は、グループの強みと戦略の妥当性を強調しています。ブランドの独占性と流通の質に継続的に注力することで、非常に肯定的な結果が得られ、主要市場での地位が強化されています。ますます複雑化する状況下で、私たちは収益性をサポートし、グッチを始めとしたすべてのメゾンの長期的な見通しへの投資と柔軟性を維持します。私たちはグループの可能性と展望にこれまでと同じように自信を持っています」と、同グループの会長兼最高経営責任者フランソワ・アンリ・ピノーは語っている。
文:田中美貴
田中 美貴
大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。