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2022.09.28
「バーバリー」が2023春夏コレクションを発表 イギリスの海辺からインスパイア、若者の解放感を表現
「バーバリー(BURBERRY」が、2022年9月26日にイギリス・ロンドンで2023春夏コレクションを発表した。ビーチからインスパイアされた今回のコレクションでは、ブランドの中心地であり故郷でもあるロンドンに位置する会場で、メンズ・ウィメンズ合同でのランウェイショーを開催した。
「夏になると、英国のビーチはデモクラシーとコミュニティの場になります。ビーチはあらゆる文化の人々が気軽に集まって楽しめる場所だからです。私は、そのビーチの理念やビーチでの感激を、コレクション全体に反映させたいと思いました。現実での親交や喜びのスピリットを表現したかったのです」。
「バーバリー」のチーフ・クリエイティブ・オフィサー、リカルド・ティッシがこう語ったように、2023春夏シーズンでは社会の要所であり人類の”るつぼ“としてのビーチからインスピレーションを得て制作された。
無音のウォークスルーのすぐあと、ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと、ソプラノ歌手ナディーン・シエラとの生演奏による、ポール・ミーラー作曲の楽曲とともにショーは幕を開けた。
現代の「バーバリー」のDNAが組み込まれたウエアは、若さと経験、親密さと公共性、素朴さと洗練さなど、クリエーションを通してイギリスらしさの理念と理想を探求しているかのようだ。
ウォッシュ加工を施したギャバジンはスカートとジャケットに使用し、背面にはゆるくギャザーをイン。メンズとウィメンズのスリーブレスのデザインは夏らしさを感じさせる仕上がりだ。レザーのアイテムはバイカージャケットとの融合を試みることで、互いのディテールが取り入れられた。
メンズウエアでは、スポーツとテーラリングの共存が見られた。なかでもワイドレッグのトラウザーや、スウェットシャツといったルーズなストリートウエアのスタイルにあわせた精密なテーラリング、フォルムにひねりを加えて再解釈したTシャツなど、新しいボディコンシャスなスタイルが象徴的だ。
ビーチとは異なる世界が出会い、共に自然を純粋に楽しみ、自然と触れ合える合流地点でもある。シーサイドからインスパイアされたディテールを大胆に膨らませ、子ども向けの水遊び玩具や浮き輪などを連想させるアイテムも今シーズンを特徴づけていた。
またそうした無邪気な遊び心も「バーバリー」の洗練された技術と組み合わされ、エレガントなベルベットのイブニングガウンのシリーズに。テクニカルベルベットにふんわりとしたパッドを入れたプロポーションが目を引く、フォーマルさとモダンさが共存する”スーパーフェミニニティ”を新たに提案した。
ボディ、ビーチ、そして「バーバリー」への賛辞。ティッシが「この現代的な感覚、正しいという感覚は、バーバリーらしさを感じさせるものとなるでしょう」と予告した通り、さまざまなエレメントからインスパイアされたアイテムが重なり合い、そして装飾性と機能性が交錯する中で、メンズとウィメンズのアウトフィットが「バーバリー」のセンシュアリティと現代的な感性とを結びつけたシーズンとなった。
■「バーバリー」2023春夏コレクション