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2018.04.04

20周年「パドカレ」が北仏パ・ド・カレ地方とタッグ 炭染めや風景プリントのストールを販売

「パドカレ」東京ミッドタウン店内のポップアップストア

 ウィメンズブランド「パドカレ(pas de calais)」(運営:ギャラリー・ド・ポップ/東京、小林司社長)は、ルーヴル美術館・ランス別館がある仏北部のパ・ド・カレ地方とのコラボレーション企画を全国のパドカレ店舗で順次開催している。

 

ルーヴル美術館ランス別館。妹島和世と西沢立衛2人による日本の建築家ユニット「SANAA」が建築を手がけた。

 今回のコラボレーションは、北仏パ・ド・カレ地方にあるルーヴル美術館ランス別館とその周辺地域が、イノベーティブな方法で観光促進や伝統産業の発展、地域振興を図るプロジェクト「ALL(Autour du Louvre Lens)」の一環。「パドカレ」が、ブランドの由来となった地域としてかねてから親交のあったパ・ド・カレ地方の思いに共鳴し、ブランド20周年を迎えるタイミングでコラボレーションが実現した。フランスの地方自治体が創設し、フランス政府が支援するプロジェクトが日本のファッションブランドと協業すること、また、「ALL」が海外企業と協業するのは初めて。

インドの手織り布カディを炭染めで仕上げた

 コラボレーション商品は、パ・ド・カレ地方の風景などをモチーフにしたストール全7種類。インドの手織り布カディを同地方でかつて栄えた炭鉱の石炭をイメージして炭染めしたもの(2万9,000円+税)や、同地方の伝統産業で、世界で最も美しい繊細でデリケートなレースとされるダンテル・ド・カレをアクセントしてあしらったリネンガーゼのボリュームストール(2万2,000円+税)などを販売。ジャン=ミッシェル・アンドレ氏とモート・シナベル・アオキ氏の2人のフォトグラファーが撮影したパ・ド・カレ地方の風景写真をプリントしたものもある。すべての商品にはコラボレーションネームと特別リーフレットつき。パ・ド・カレ産のリネンを使ったバッグに入れて販売する。

フランス人写真家ジャン=ミッシェル・アンドレによる作品をプリント

パリと東京を拠点とする写真家モート・シナベル・アオキの写真をプリント

 このほど都内で行われた記者発表で、「ALL」のノルヴェール・クロジエ代表は、「ALLは、長い歴史を持つ石炭産業を軸にクリエイティブの力で地域活性化・再生を目指すプロジェクト。住民やトレンドハンター、デザイナー、スペシャリストたちと協力し、ストーリーとアイデンティティーをもって地域の魅力を表現していきたい」とコメント。パ・ド・カレ地方観光局のダイアナ・ウィンスロー代表は、「パ・ド・カレ地方の人々のアイデンティティーと価値を高めることに力を入れている。今回のプロジェクトは、まさに2つの“パドカレ”が同じ美意識と価値観で実現した」とそれぞれ語った。

 ギャラリー・ド・ポップの小林社長も今回の協業について、「“パドカレ”をもっと知ってもらいたいという地域・ブランド双方の意志が一致した。ブランド20周年でもあるので大変光栄だ」と話した。

 東京ミッドタウン店など全国の「パドカレ」直営店や、パリ、NYの旗艦店、ルーヴル美術館ランス別館で取り扱う。また今回の企画を記念し、国内「パドカレ」6店舗でポップアップショップを順次開催している。

 

 

■「ALL」x「パドカレ」20thアニバーサリーストア 概要
3月14日~20日 札幌大丸 (終了)
3月21日~27日 大阪高島屋 (終了)
3月28日~4月8日 東京ミッドタウン
4月4日~10日 立川グランデュオ・神戸大丸
4月13~22日 玉川高島屋1階イベントスペース

「パドカレ」公式サイト
 

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