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2018.04.04
LVMHグループのメンズデザイナー交代劇――「ベルルッティ」がクリス・ヴァン・アッシュをクリエイティブディレクターに正式指名
LVMHグループの「ベルルッティ(Berluti)」は2018年4月3日(火)、ハイダー・アッカーマンの退任に伴い、クリス・ヴァン・アッシュを新クリエイティブディレクターとして指名したことを正式発表した。ファーストコレクションは2019年1月にパリコレで披露する予定。
「ベルルッティ」は、1895年創業の高級靴ブランドで、1993年にLVMH傘下に。2011年にアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)がアーティスティック・ディレクターに就任。豊富なウエア制作の経験を生かし、メンズウエアに加えウィメンズウエアを制作し、トータルブランドに育てた。2016年にサルトリ退任後、ハイダー・アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)が同職に就任。3シーズンに渡りコレクションを発表し、アッカーマンの持つエレガントなレイヤードルックでブランドの新たなイメージづくりに貢献した。
新クリエイティブディレクターとなるクリス・ヴァン・アッシュは、エディ・スリマンのアシスタントとしてキャリアをスタート。自身のブランドを2005年に始動した。一方、「ディオール オム」のクリエイティブ・ディレクターを2007年4月から務め、22シーズンに渡ってコレクションを発表。2015年に自身のブランドを休止しながら、力を注いだ。メゾンの持つヘリテージ発見と活用、モード味の強いクリエーションに加え、近年ではミュージックカルチャーの要素を多く取り入れて、ユースなスピリッットをメゾンに吹き込んだ。マチュアでエレガントなイメージを持つベルルッティと、どのような化学反応を起こすのか注目だ。
LVMHグループでは、メンズデザイナーの交代が続いている。キム・ジョーンズがルイ・ヴィトンから「ディオール オム」に移ることが話題になると同時に、クリス・ヴァン・アッシュの去就が国内外のメディアで取り沙汰されていた。