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2018.02.05

UA2018年3月期第3四半期 営業・経常利益とも2ケタ増

竹田光広・UA社長

 

 ユナイテッドアローズ(UA)の2018年3月期第3四半期連結業績は、売上高が前年同期比7%増の1,151億円7,500万円、営業利益が20.7%増の97億9,000万円、経常利益が99億4,100万円と増収増益だった。

 同期の経営方針として掲げる「収益性の早期改善」が成果をあげた。売上総利益率は、10~12月に会員向けセールの需要拡大などで改善幅を縮小したが、円安の影響も見られ、累計では52.7%と前年同期より0.1ポイント改善。このほか、在庫効率(棚卸資産の前年同期末比95.5%)や、販管費率(前年同期比0.9ポイント減)、EC売り上げ拡大による収益性(ネット通販売上高120.8%)の改善が奏功し、経常利益率は1ポイント(7.7%から8.6%)改善した。竹田光広社長は、売上総利益率の改善について、「従来の品番数の多さが効率の低下につながっていた。我々セレクト業態に多くなりがちな期初投入からの、いわゆる“売り減らし”ではなく、きめ細かいMDにもとづいた期中における追加投入へとシフトしている」ことが要因の1つと指摘。全社売り上げの17.7%を占めるECについては、オムニチャネル化への施策として、「2016年8月のハウスカード会員とオンラインストア会員のDB統合、2017年4月のブランドサイトと自社通販サイトの統合が寄与している」とした。

 また、2014春夏から導入を開始したRFIDについては、物流や店頭における業務の工数・コスト削減につながっているといい、棚卸し業務は、1店舗で1回あたりの棚卸しに必要だった平均人時は、86.5人時から13.5人時へ(約84%の効率化)、店舗出荷時の商品スキャン時間は30~50%減少、繁忙期の会計レジでの待ち時間は15~10分に半減したと報告した。2021年3月期には全社への導入を完了させるという。

 2018年3月期通気連結業績は、売上高が5.7%増の1,538億5,900万円、営業利益が8.6%増の99億5,300万円、経常利益が7.2%増の101億円を見込む。

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