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2018.01.29

世界初 ゴールドウインと小松精練が玉ねぎの皮用いたハイブリッド染色技術を共同開発


ハーフスリーブシャツ(メンズ)

 

 ゴールドウイン(東京、西田明男社長)と小松精練(石川県、池田哲夫社長)は共同で、特殊な技術によって玉ねぎの外皮を用い、天然色素と化学染料でメリノウールをハイブリッド染色したスポーツ衣料を世界で初めて開発した。ゴールドウインが運営するアウトドア・アパレル・ブランド 「アイスブレーカー(Icebreaker)」で、1月末から販売する。

 

 天然染色の製品は、発色が美しい反面、色落ちしやすく、従来スポーツ衣料に用いるのが難しかったが、今回両社が共同開発したメリノウールのスポーツ衣料は、特殊な技術によって、色落ちしにくく、美しい色合いが楽しめる。

 

 カラーは、サクラ(花弁:東京の染井吉野/枝:奈良の啓翁桜)、オニオン(北海道札幌市中央区農協のたまねぎ)、バンブーチャコール(大分県速見郡日出町の竹炭)の3色。すべて日本の当該産地から得た天然色素を、廃棄される玉ねぎの外皮を用いて、メリノウールを天然色素と化学染料でハイブリッド染色した。廃棄される予定の玉ねぎの外皮を染料として利用しており、環境保全にも配慮した。

 

 共同開発した衣料を用いた製品は、日常生活やスポーツシーンでの着用を提案している。素材は、メリノウール87%、ナイロン13%。価格は、ハーフスリーブシャツ(レディス、1万2,000円+税)、ロングスリーブシャツ(メンズ&レディス、1万3,000円+税)、カーディガン(ユニセックス、1万9,500円+税)。

 

 「アイスブレーカー」は、天然の機能素材を主力としたニュージーランド発のアウトドア・アパレル・ブランド。メリノウールが持つ利点(暖かい、通気性、臭いにくい、生分解性、イージーケア、軽量)を活かし、“ソフトな肌触り”“優れた通気性/湿度管理”“温度調節”“臭いがつきにくい”という4つの視点で快適性を追求している。ゴールドウインが日本国内における独占輸入・販売契約を結び、2012年秋から運営している。

 

「アイスブレーカー」公式サイト
 

 

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