「リミ フゥ（LIMI feu）」が2019年5月31日（金）、東京都渋谷区の「表参道ヒルズスペース オー」で2019秋冬コレクションを発表した。約4年ぶりとなるランウェイショー形式での発表に同ブランドのアイテムを纏った顧客やファンたちも大勢訪れた。

　今シーズンは、「スキャパレリ（SCHIAPARELLI）」へのオマージュを表現。「リミフゥ」らしい黒を基調としたモードの中に、大胆なジッパー使いやショッキングピンク、ドレープをあしらったドレスなど、スキャパレリが用いたアヴァンギャルドな表現を取り入れた。また、パンツやコート、ジレなどにいくつも付けられた細いベルトは、リミフゥ流の“スケルトン・ドレス”の表現のように見えた。

　シルエットは、チュールスカートのふわりとした少女性を思わせるものから、タイトに体に沿うボディコンシャス、そしてアーティスティックなアシンメトリーなど多様性を見せた。印象的なのは、アウターやブラウス、ジャケットなどで見られた“アームコンシャス”なシルエット。後ろ身にかけて大きくドレープを寄せることでボリュームを出し、アーティスティックな表情に仕上げている。また、全身ブラックのスタイリングでも、ニットやウールなどの重たい黒とサテンのような艶やかな黒を重ねるなど、ブラックの表情の豊かさを見せつけた。

■「リミ フゥ」2019秋冬コレクション

取材・文：アパレルウェブ編集部
撮影：土屋航