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2018.01.12
すべての靴をIoT化 「オルフェ(ORPHE)」から足の動きを学習するAIモジュール登場
スマートフットウエアを開発するスタートアップ企業no new folk studio(東京、菊川裕也社長)は、足の動きを精細に記録し、AIが解析するスマートフットウエアのプラットフォーム「オルフェ トラック(ORPHE TRACK)」を発表。米ラスベガスで開催された家電の見本市「CES2018」(1月9~12日)で、同プラットフォームを搭載したコンセプトスニーカーのデモンストレーション展示を行った。
「オルフェ トラック」は、すべての靴をAI搭載のIot化シューズにするためのプラットフォーム。センサーモジュール「オルフェ コア(ORPHE CORE)」を内蔵し、リアルタイムで精度の高い運動解析を低消費電力・高速処理で行うことができる。「オルフェ コア」に搭載された「オルフェ AI」が足の動きを読み取り機械学習を行うことで、ランニングフォームのコーチングや健康状態のアドバイスを行う。同モジュールは、靴から取り出して交換することが可能で、汎用性や経済性にも配慮した。
さらに、「オルフェ トラック」に適した靴のデザインを可能にするフレームワーク「オルフェ フレームワークス」を靴メーカー向けに用意する。このフレームワークに沿って靴をデザインすれば、あらゆる靴が「オルフェ トラック」に対応できるようになる。「靴メーカー単独では難しかった内蔵デバイスやソフトウェアの開発を靴のデザインと分離することで、まだ普及の進んでいない靴のIoT化を実現する」(同社)。
将来的には、ランニングを始めとしたスポーツやフィットネス、ヘルスケアなどの用途を中心に、運動解析や行動解析、移動経路解析などのさまざまな機能を提供する。実用化は今年の夏頃を目指す。現在販売価格は未定。
同社は、足の動きに合わせて9軸センサーや100以上のフルカラーLEDの光を制御できるスマートフットウエア「オルフェ(Orphe)」を開発。2016年9月9日に一般販売を開始した。
AIを搭載した「オルフェ コア」のイメージ
「オルフェ フレームワークス」のイメージ