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2019.02.14
三陽商会とAIトレンド解析のファッションポケットが業務提携 2019秋冬婦人服全ブランドで商品開発スタート
三陽商会(東京、岩田功社長)はきょう、画像AI(人工知能)エンジンを用いた世界初のファッショントレンド解析サービスを提供するファッションポケット(東京、重松路威社長)と業務提携することを発表した。AI活用によって企画精度を高め、売り上げ・粗利の最大化、在庫の適正化につなげる。
三陽商会は、成長戦略の柱の1つとして、販売・マーケティング・企画などバリューチェーンの全領域においてデジタルを活用するデジタルトランスフォーメーションの推進を強化。その中でも、トレンド予測や消費者ニーズの把握に課題を抱えていることから、今回の提携に至った。
2018年に創業したファッションポケットは、画像AIエンジンを用いた世界初のファッショントレンド解析サービス「AI MD」を提供。ソーシャルメディアを含む世界中のファッションメディアから、最新のコレクションやファッショントレンド、写真を世界各地のリモートコンピューターで24時間自動収集。大量のファッションビッグデータ画像を解析し、カラーや着こなしなどのトレンドを予測。その結果を商品企画などに活用することができる。
「AI MD」を活用した商品は、2019年秋冬に婦人服の全ブランドでスタートする。「カラーやアイテムについて、自社ブランドにおいて想定される市場トレンドを明確化。ブランドごとの特性も考慮した上での期初計画と、トレンド分析を通じた需要予測との比較分析から過不足領域を特定し、商品企画の精度向上につなげる」(三陽商会)という。
三陽商会は2018年10月、接客やマーケティングの精度向上を目指し、AI活用のABEJAとも業務提携した。