ファッションECの「ユークス」は2月11日、イタリア版ヴォーグ誌、前編集長の故フランカ・ソッツァーニ氏が遺した服やアクセサリーの販売を開始する。コレクションの売り上げは、新設した「フランカ・ソッツァーニ基金」に寄付する。2016年に死去したフランカは、約30年間ファッションアイコンとして名を馳せた人物として知られている。

　今回販売するのは、彼女の友人でありユークスの創業者、フェデリコ・マルケッティ氏を通じて「ユークス」に寄付された397点の既製服、及びオートクチュールのアイテムと、190点のアクセサリー。「The Eclectic」、「The Black Tale」、「The Londoner」、「The Unconventional」、「The Dream Dimension」という5つのカテゴリーに分けて販売する。

　同コレクションの売り上げを寄付する「フランカ・ソッツァーニ基金」は、生前、フランカが病気や疫病の予防や治療に取り組んだ遺志を汲み、フランカの息子で、映画監督兼フォトグラファーのフランチェスコ・カロッツィーニ氏が設立したもの。この基金は、ハーバード大学の関連医療機関であるブリガム＆ウィメンズ病院でゲノム解析による予防医療のために役立てる予定。また、同基金の一部で、3年以内にハーバード大学メディカルスクールに「フランカ・ソッツアーニ」の名を冠したポストや研究プロジェクトを設立し、フランカの人道主義精神を引き継いていくという。

■「ユークス」公式サイト