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2018.07.13
第12回のゲストはドレスキャンプ 岩谷俊和さん ジュルナルクボッチのファッショントークサロン
USEN(東京、田村公正社長)が運営する音楽情報アプリSMART USENで配信中の「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」。ウェブメディア「ジュルナルクボッチ」の編集長兼杉野服飾大学特任教授の久保雅裕氏とタレントの石田紗英子氏が、ファッション業界で活躍するゲストを招き、普段はなかなか聞けない生の声をリスナーに届けるが、アパレルウェブでは、その模様をレポートとして一部紹介していく。第12回のゲストは「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」のデザイナー、岩谷俊和氏。
<前略・ご紹介からスタート>
石田:お洋服が好きになったのは、いつ頃からですか?
岩谷:物心ついたときから好きでしたね。という自覚があります。小学生、小学校前とか。
久保:洋服買いに行くと、あれが欲しいこれが欲しいって?
岩谷:もありますし、なんとなくこう、気に入ったものだけ着たいみたいな。センスとは別なのでしょうけど、「気に入っているから、そればかり着たい」みたいな記憶はありますね。
久保:明確に「ファッションが好きなんだ」と思うようになったのは、いつ位なんですか?
岩谷:中学ですね。自分で買い物してました。ただ小学校の後半から中学生になりたてくらいまでは、運動をやってたので、運動の中のオシャレみたいな、ジャージの着方とか、そういうのだったんですけど。そこから発展してファッションとしての洋服みたいな。そういう風に中学校でなってきましたね。
久保:中学校は制服でした?
岩谷:制服でした。
石田:絶対いじってたでしょ?
岩谷:いじってました
一同:(笑)
岩谷:僕くらいの年って、そこの境目で、ちょうど中二ぐらいから、「どうヤンキーを抜いてくか」っていう時代の変わり目だったんです。ヤンキーがオシャレ化していく時代だったんで、中1、中2まではバリバリみんなヤンキーだったんですけど、いきなりみんな、ストレートのパンツに変えて、という変わり目だったんですよ。
石田:じゃあその変わり目を牽引されているファッションリーダーだったんじゃないですか?
岩谷:そうですね、率先して。
久保:じゃあボンタンとか、学ランの長いのとかは、初期の頃はやってましたか?
岩谷:やってましたね。
久保:「そろそろ、これダセえな」って思ってきたわけ?
岩谷:はい。そうですね、完全に。ちょうどその頃に、いわゆる「渋カジ」が出始めて。今までファッションの情報ってあんまり無かったんで、雑誌とかもそんなに無かったし。アメリカっぽい感じになってきましたよね。
久保:じゃあ結構きれい目な感じで、今のイメージとは違いますね?
岩谷:結構ね、古着を着たりしてましたよ。最初は。
<中略・中学、高校、横須賀の話>
岩谷:高校の途中くらいからちょっとモードっぽいものを知りだして、そっちの道への興味が出てきて、そこから「洋服の専門学校に行こう」になりましたね。
石田:そして、文化服装学院に入学されたんですよね。その中でどういう勉強をされたんですか?
岩谷:最初は普通に縫い物から始めて、ミシンの使い方、一年丸々基礎をやるんです。そしてパターンの作り方とか勉強して、2年目からデザインコースに行き、デザインの諸々の勉強をしましたね。
石田:その当時、今の岩谷さんのこの姿っていうのは想像されてました?
岩谷:してましたね。
久保:「デザイナーとして、自分でやるんだ」って言ってた?、「自分の名前でやるんだ」みたいなのはもうあった?
岩谷:ありました。
石田:もう相当強い明確な意思がその当時にあったっていうことですよね。
岩谷:ありましたけど…、まぁなんていうか変な自信ですよね。なんにも知らないからでしょうね、きっと。
<中略・テキスタイルデザインの仕事からブランド立ち上げ、中断の時代>
岩谷:一度辞めて思ったのは、やってきたことが、自分が思っているよりは小さくなかったな。そんなにブランド名にこだわりがなかったんですけど、結構ブランド名が後を引き、ブランド名って重要だなと考えた4年でした。
石田:ちなみに「ドレスキャンプ」ってどういう意味ですか?
岩谷:響きです。
石田:響き…。
岩谷:「ドレス」は入れたかったんです。後付けのいろんな意味はあるんですけど、自分的にはドレスっていうものにちょっとこだわりがあって、それをいい響きで聞かせたいという感じでしたね。
岩谷: ドレスキャンプのブランド名だけはブランドをやる5年前位からできてましたね。「これで行こう」っていうのは。実家の部屋の壁とかに書いてありますよ。(笑)
<中略・桂由美さんとの出会い>
岩谷: ドレスキャンプのデビューからずっとやってきたのは、スポーツブランドとのコラボやすごくスポーティーな部分とドレスが一つに融合しているというのをずっとやってきました。ドレスはもともと得意だし、今、桂由美とは別にスポーツのブランドのデザインもしています。
石田:今、お召しになっていますけれども。「カッパ(kappa)」のジャージ、襟元に大きなキスマーク、リップが入っているんですよ。
久保:赤い刺繍で入っているんですね。欲しいですか?こういうの。
石田:どうやって着こなしたらいいか分からないので。
岩谷:着ればいいだけですよ。
石田:スタイリングしてくださったら、喜んで着るんですけれども。
久保:今日着ているようなワンピースの上に、これをひゅっと羽織って、いきなりスポーティーにするという。最近流行りのラグジュアリースポーツみたいなカテゴリーになりますけどね。ちょっと、挑戦してみてはいかがですが?
<中略・桂由美オートクチュールコレクションの話>
久保:「インディペンデント」という時計ブランドとコラボして、最近作られたものですよね。
岩谷:これね、女性にも合うんですよ。
石田:あ、そうかも。私ジャージより時計にチャレンジしたいです。(笑)
久保:いいんじゃないですか(一同、笑)
岩谷:なんかね、女性が大きい時計すると可愛いと思うんですよ。
石田:確かに。
岩谷:なのでまぁユニセックスというコンセプトで。時計って「クラシックさがあった方がいいな」って僕の中で思っていて。シチズンのアーカイブが並ぶミュージアムがあって。シチズンの昔の時計って本当に結構斬新なんですよ。素晴らしいものを色々見せてもらい、デザインの材料にしました。
久保:ここの山型、スタッズみたいになってるじゃないですか。
石田:バンドの中央部分に一列に、ドレスキャンプさんらしいスタッズが並んでるんですよね。なんかこう、ツボ押しみたいになって気持ちいいんじゃないですか?(笑)
久保:でも、あんまり尖らせるとこれ凶器になるんでね。
岩谷:だからそれのギリギリのところで作ってもらったんですけど。
<後略・若い方へのメッセージへ>
詳細は、SMART USENでお聴きください。
■公開情報
USENの音楽情報サイト「encore(アンコール)」
http://e.usen.com/
・SMART USENの「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」、第12回のゲストはドレスキャンプのデザイナー、岩谷俊和さん