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2024.12.11
「アパレルウェブ」と「Free Standard」がブランド公式リユース事業で協業
株式会社アパレルウェブ(東京都中央区、代表取締役社長:千金楽健司)とFree Standard株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:張本貴雄)は、2024年12月10日ブランド公式リユース事業において協業を開始することを発表した。
日本国内のアパレル市場は、長期的に市場規模が縮小する傾向にあると予測されている。一方で、リユース業界は成長業界として注目されている。リユース経済新聞「リユース業界の市場規模推計2024(2023年版)」によると、2009年以降14年連続で市場が拡大しており、特に経済不安の中でも中古衣料品が支持を集めている。不況に強い業界とも言われている。
株式会社アパレルウェブは、デジタル技術を活用し、クライアント企業の課題解決を支援している。特に近年は「二次流通」の重要性を提唱し、成長が期待されるリユース市場に注力している。Free Standard株式会社は、ブランドが自らリユース品の再販を可能にする「Retailor」というサービスを提供しており、両社のビジョンが一致したことから今回の協業に至った。
今回の協業では、ブランドが公式にリユース品を販売できる仕組みを提供する。この仕組みにより、リユース品の販売を行うECサイトの構築から運営までを包括的に支援するものである。ブランドによる公式リコマースの運営は、ブランドイメージを保ちながら新たな収益源を確保する手段として注目されている。
リユース品は、実店舗またはECサイトで回収され、その後ブランドによる公式メンテナンスを施される。こうして価値が再構築された商品は、ブランドの公式ECサイトを通じて販売される。公式の取り組みであるため、第三者のプラットフォームに依存せず、ブランド独自の基準で運営が可能となる。
ブランド公式リコマースは、リユース事業の運営を通じて複数の利点をもたらすとし、ブランドイメージの保護、新たな収益源の確保、顧客接点の強化、そして持続可能性への貢献が挙げている。これにより、ブランドは経済的価値と社会的責任を両立する取り組みを実現できるという。
株式会社アパレルウェブは、アパレル・ファッション業界に特化したデジタルソリューションを提供する企業。サイト・アプリの制作、データ分析、SNS運用サポートなどを通じて、業界全体の活性化を目指している。
Free Standard株式会社は、リコマースオペレーティングシステム「Retailor」を提供する企業である。商品収集やメンテナンス、販売サイト構築まで、ブランド公式リユースを支援する独自のソリューションを提供している。