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2023.06.18

「グッチ」がミラノメンズ初日にホースビットローファー 70周年を記念した展示と2024春夏メンズ コレクションを発表  

 「グッチ(GUCCI)」は、ミラノメンズファッションウィークの初日である2023年5月16日(現地時間)に、ブランドのアイコンであるグッチ ホースビットローファーの誕生70周年を記念したアートエキシビション「グッチ ホースビートソサエティ」を開催し、併せて2024春夏メンズ コレクションを発表した。

 
 1953年にアルド・グッチが馬具のくつわの形状にヒントを得て、ローファーの装飾のために考案したホースビットを、10人のアーティストやデザイナー、クリエイターたちが、ファッション、アート、オーディオ ビジュアルを融合して独創的な視点で再解釈。

 中庭では、ブルックリンを拠点とするクロスビースタジオのロシア人建築家兼マルチメディアアーティスト 、ハリー・ヌレエフによる、ファニチャー デザインにホースビットを用いたコンセプチュアルな「patio(パティオ)」を展示。また、イタリア人ビジュアル アーティストの アンナ・フランチェスキーニによる「cabinet of curiosities(好奇心のキャビネット)」には、グッチのアーカイブを中心に希少なアイテムを展示。

 米国人フォトグラファー、チャーリー・エングマンの写真や、スイス人アーティスト、シルヴィ・フルーリーが1998年に発表したインスタレーション「Bedroom Ensemble II」は、ホースビット パターンのウォールペーパーで彩られ、トム・フォードが「グッチ」1995秋冬コレクションで発表したホースビットレッド パンプスを彷彿とさせる演出となっている。

 また、メインスペースは米国人彫刻家ピーターパターがデザインした、ホースビットローファーが脚になっているテーブルや、カナダ人デジタル アーティスト、ブラタント・スペースによる幻想的なクリーチャーたちが。韓国人デザイナー 、ギュハン・リーがホースビット モチーフを伝統的な韓紙工芸で再現した「light sculptures(光の彫刻)」が飾られたシネマルームでは、英国人フォトグラファー兼映画監督のボレイド・バンジョーによる、ホースビットの軌跡を辿る映像作品を上映。

  そして、オーストラリアのイメージメーカー、 エド・デイヴィスが手がけた、アーカイブ ビジュアルをコラージュしたウォールペーパーに覆われたスペース「closet」では2024春夏メンズ コレクションを展示した。
 

2024春夏メンズコレクションはiconography(図像学)”がキーワード
 

 
 今シーズンは、「iconography(図像学)」をキーワードに、シンプルでベーシックなメンズアイテム達に、ホースビット、GG キャンバス、ウェブストライプといった「グッチ」の伝統的なシンボルを、新たな解釈で取り入れている。GGパターンは、デニムのセットアップにデフォルメされて描かれたり、ブークレのショーツとシャツジャケットに立体的に織り込まれたり。メタリック GGパターンが織り込まれシルバー エフェクトが施されたウインドブレーカーや、サテンジャカードにGGモチーフとウェブストライプが織り込まれたケープ付きウインドブレーカーなどもある。

 馬やホースビットを描いたプリントシャツとパンツのセットアップも登場。ホースビットモチーフが伝統的なプリンス オブ ウェールズ チェックの一部となった生地で作られた、アーカイブにインスピレーションを得たテーラードスタイルも提案している。

 

  また小物類は、ラバーソールで大胆にアレンジした新スタイルホースビット ローファーの新作や、GGモチーフがデボス加工されたラバー スライドサンダル、立体的なホースビット モチーフが刻印されたラージサイズのキャンバストートバッグや、ホースビット モチーフがデボス加工されたカメラバッグなどが登場した。

 

取材・文:田中美貴

Courtesy of GUCCI

 

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