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2023.02.07
「タイガ タカハシ」が「ティー・ティー」とブランド名を改め、新体制後初となる2023秋冬コレクションを発表
「タイガ タカハシ(Taiga Takahashi)」が、ブランド名を「ティー・ティー(T.T)」に改め、デザイナーであり現代芸術家の髙橋大雅の逝去以来、初となる2023秋冬コレクション「BETWEEN SKY & SOIL」を発表した。
「タイガ タカハシ」は髙橋個人・現代芸術家として、「ティー・ティー」は衣服を発表するプラットフォームとして、以前よりブランド改名が予定されていたが、髙橋が2022年4月9日に27歳の若さで致死性不整脈により逝去したことにより、計らずとも同コレクションの発表時期と重なることとなった。
新体制となった今後は、ブランド設立当初より歩みをともにしたチームが、今までの「タイガ タカハシ」の核心である「過去の遺物を蘇らせることで、未来の考古物を発掘する」という意志を引き継ぎ、彼の生涯に渡って蒐集したコレクションを礎にし、考古学の観点から現在もしくは未来にも存在する服を研究し、発表していくとしている。以下は、髙橋のステイトメントより引用。
「未来は過去にある。いつも新しいものをつくりたいと思っていた。しかし、いま新しさは飽きることなく消費され時代の奥底へと沈んでいく。そのような社会において価値のあるものはなんだろうか。急速な時代の流れの中で置き去りにされ、人の記憶から抜け落ちていった大切な何か。時の移ろいによって磨かれていく、日本古来の美意識のような。時間や自然、人といったコントロールできない偶発的なものにこそ美しさがある心を満たす余白があるのではないか。衣服、建築、空間、食、茶・・・。遠い過去から堆積してきた人類の営みに欠かせない文化。過去の遺物を、いま蘇らせることで、未来の考古物を発掘するのだ。」