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2018.11.28

“エクスペリエンス”が物欲を掻き立てる グーグルのポップアップ「グーグル・ハードウェア・ストア」

 今年もこのシーズンがやってきました。毎年9~10月は、ファッションだけでなく、IT系商品も電化製品も新商品が発表されます。グーグルはこの数年、新商品の発表後、必ずニューヨークでポップアップショップを開催しています。

ワーク・ライフ・ホームの3つのセクションで展示

 マンハッタンのソーホーで開催中のポップアップ「グーグル ハードウェア ストア(Google Hardware Stores)」は10月18日から年末までオープンしています。店内はワーク(WORK)、ライフ(LIFE)、ホーム(HOME)の3つのテーマに分けディスプレイ。ワークのセクションには、ノートPC「ピクセルブック(Pixelbook)」や新商品のタブレット「ピクセル スレート(Pixel Slate)」、ライフには、「ピクセル 3(Pixel 3)」や「ピクセル 3XL(Pixel 3XL)」などのスマートフォン、そして、ホームのセクションには新商品の「グーグル・ホーム・ハブ(Google Home Hub)」やその他の関連商品がカテゴリー分けされていました。店内にある商品はすべて購入可能。ただし、「ピクセル スレート」に限っては予約受付中とのこと。発売日について店舗で確認してみましたが、私が訪れた10月の終わり頃には、まだ正確な日程は決まっていないとの回答でした。

テクノロジーの進化を感じさせる“トップショット”の機能

 ポップアップショップは2つのフロアに広がっています。地下フロアで特に感動したのは、スマートフォン「ピクセル 3」の新機能“トップショット”です。ブランコに座って漕ぎ出すと、壁からさまざまな背景が飛び出すように表示されます。スタッフに 励まされ一生懸命ブランコを漕いだところ(笑)、トップショット機能が作動し、HDR(ハイダイナミックレンジ合成)で連写。さらに連射した写真の中から、AIを使って最高の1枚を選んでくれるのです。ブランコを漕いでいて、髪が顔にかかってしまったり、目をつぶってしまったりなど、「この写真イケてない」って時ありますよね。トップショット機能では、シャッターを押した前後の瞬間を含めて複数枚撮影することで、失敗のない写真が撮れるのです。もちろんAIが選んだもののほかに、自分が気に入った瞬間の写真があれば、それを選択することもできます。

 

 このほか地下フロアでは、新作のスマートディスプレイ「グーグル ホーム ハブ(Google Home Hub)」や、昨年発売された高性能スピーカー「グーグル ホーム マックス(Google Home Max)」などを自由に使って試せるエクスペリエンスのエリアがあります。

ツリーハウスで体験するAI のすごさ

 地下フロアから1階まで続くツリーハウスでは、スマートディスプレイ「グーグル ホーム ハブ」を使ったスマートホーム体験ができます。そのなかで驚いたのは、「ピクセル 3」を使った演出です。ツリーハウスの中で様々なスマートホームを試した後、最後に記念撮影を勧められるのですが、驚くのは、写真撮影をしてくれることではありません。一緒に体験した仲間とツリーハウスのバルコニーに出て、「グーグル ホーム ハブ」に接続されているスマートフォンに向けて、「Okay Google, Take Photo(=Okayグーグル、写真を撮って)」とコマンドします。すると撮影をした瞬間、AIがその写真の中に何人いたのかを識別し、人数分の写真をプリントしてくれるということです。

 

 AI のことが世間で大きく取り上げられ、頭の中でなんとなくAIについてを理解してはいましたが、トップショットの様な機能や、ツリーハウスでのエクスペリエンスを通して感じたのは、「AIってこんなことまでできるの?!」ということ。基本的にはApple製品派の私ですが、グーグルのポップアップショップには、毎年ワクワクし、気持ちが揺らぎます。デザインや機能はもちろん、ポップアップショップの演出がなんとも楽しく、グーグルというブランドとのエンゲージ度が高いのです。

 

 もし開催中にニューヨーク、もしくはシカゴに訪れることがありましたら、皆さんもぜひ最新のグーグル製品、そしてこのエクスペリエンスを体験してみてください!

■グーグル・ハードウェア・ストア(Google Hardware Store) ―ニューヨーク
住所:131 Greene street, New York, NY 10012
専用サイト

■グーグル・ハードウェア・ストア(Google Hardware Store) ―シカゴ
1704 North Damen Avenue
Chicago, IL 60647
専用サイト


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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