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2012.05.10
ファッションブランド Pinterest 使い方事例
FASHION × ITのVol.03では、“新星SNS「Pinterest」に、はまりますか?”というコラムを書きましたが、これを読んでPinterestを始めた方は居ますか?
女性を中心にユーザーが多いと言われるPinterest(ピンタレスト)。
“女性が集まる”
“女性がはまる”
これだけでもPinterestは、ファッションブランドやリテールに最適なツールと言っても良いでしょう。
ただそう言われても登録はしてみたもののビジネスにどう活かせるのかぼんやりとしている企業や、“やる意味あるの?”なんて遠目で様子を見ている方もまだまだ多いのが現実。
Pinterestは写真を中心に集めたいわばオンラインカタログの様な物。
ビジュアルで魅力的と感じる商品の写真を目にすれば、その詳細情報をチェックしたくなるのが人間の本能。少なくともその写真を見たことでそのブランドがどんな商品を今展開しているのか知ってもらえるきっかけにはなるはず。
今回のコラムでは、最近目にしたPinterestのサービスを積極的に活用している米国のファッションブランドの事例を3つほどあげてみたいと思います。
【Pinterestを活用した コンテスト事例】
kate spade new york | ケイト スペード
http://pinterest.com/katespadeny/
http://www.katepade.com/blog
4月19日から2週間にわたり開催されたコンテスト “ride colofully” 。
ケイトス ペードのコレクションの中に”Florence Broadhurst Bon Shopper“という色鮮やかなかわいい柄のバッグがあるのですが、そのプリント柄はオーストラリアの人気アーティスト、フローレンス・ブロードハーストがケイト スペードのために手がけたもの。
そのフローレンスのポップな柄のヴェスパ lx-50をインスピレーションにピンボードを作成するコンテストをケイト スペードはPinterestを活用して開催。
ボードを作成したらコンテストに応募するページがあり、集まった応募の中よりケイトスペードのスタッフが4名の優秀なボード作成者にそのかわいいヴェスパをプレゼント。
応募数に関しては今の時点では不明ですが、ケイトスペードが作成した「rinde colofully」のボードには60,000名以上の人がフォロー。ブランド認知という意味ではそれだけでも凄い効果ですよね。
しかもこのコンテストに関しては、ハッシュタグ #ridecolorfully , #katespadeny , #vespa が活用され、ツイッター上でも活発な動きが見られました。
【Pinterestを活用した Liveでのコレクション速報】
Oscar de la Renta | オスカー デ ラ レンタ
http://pinterest.com/oscarprgirl/
http://oscarprgirl.tumblr.com/
レッドカーペットのシーンでもその美しいガウンを目にすることの多いオスカー デ ラ レンタ。
大御所ブランドでありながらも積極的にソーシャルメディアを早くから活用し、ツイッターでは@OscarPRGirlとして多くのフォロワーを持っています。 先月16日にはオスカー デ ラ レンタのOscar de la Renta Bridal 2013のショーが行われ、ショーの最中、そしてショー後の模様をライブでピン(Pin)するという試みを行いました。
「bridal.」 と名付けられたボードは18,000人以上の人がフォロー。私を含む多くのPinterestユーザーがその美しいショーの写真をリアルタイムでリピン (RePin)。それと同時にツイッターでも多くその情報がReTweetされていました。
この9月開催されるニューヨークコレクションでも多くのファッションハウスがこのようなPinterestの活用法をするのではないかと予測されます。
【Pinterestを活用した 人気ブロガーとのコラボレートPR】
Calypso St. Barth | カリプソ セント バース
http://pinterest.com/calypsostbarth/
http://www.calypsostbarth.com
ボード “Eden Rock”を作成、2,000人以上の人がフォロー。 カリプソセントバースのウェブサイトでも大々的にその試みをトップページでも紹介をしています。
このように事例を見てみると、以前よりもう少しPinterestの活用法が分かって来たと思います。
テクノロジーが進化していく中、様々なソーシャルネットワークのサービス(SNS)が誕生。
そして今、確実にソーシャルコマース(S-Commerce)の時代へと突入しています。
いかにモバイル世代の若者たちが集まるSNSに参加しながら彼らと交流を持ち、新たな形でのビジネス拡大へとつなげていけるのかが今後のファッション業界のキーになると思われます。
まずはマイナスに考えず、前向きに試してみましょう。
R I N A 90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。
以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。
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