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2013.05.01

デジタルマガジンサービス「Glossi」、どこまで広がる!?

 私が初めてインターネット上で物書きを始めたのは、まだブログのサービスが存在しない頃。自分でHTMLをコーディングしながらコラムサイトを開設し、数年ほど書き綴っていました。Twitter(ツイッター)やFacebook(フェイスブック)などのソーシャルネットワークなんてありませんでしたから、更新した際は知人等に告知するのにもいちいちメールでお知らせ。今となってはとてもアナログに感じられますよね。次第に様々な企業がブログのサービスを始め、そこへPolyvore(ポリボア)や Pinterest(ピンタレスト)などの写真をコラージュすることが出来るサービスも登場し、文章だけでなく様々な形で自分のこだわりをインターネット上で表現出来るようになりました。

 

 そして2012年の終わりに誕生したのが「Glossi (グロッシー)」。カルフォルニア州のサンタモニカに拠点を持つThisNext社が開発したこのサービスは、様々なレイアウトのテンプレートを活用して自由にオンライン上で無料でデジタルマガジンを作成出来るというもの。
どれ程のサービスなのか、あれやこれやどんな事が出来るのかいじりること1時間。春をテーマにしたマガジンを私もさっそく作ってみました。

 準備されたテンプレートに写真やテキストを挿入してみただけですので味気ないですが、使い勝手は簡単に言ってしまうとパワーポイントで資料を作るような感覚で作れるというのが分かりやすいかもしれない。サービスが開始されてから1年も満たないということもあり、最初は単純に写真の挿入やテキストが書き込める程度でしたが、今はYouTubeなどのコードをテンプレートに埋め込むことが可能になるなど少しづつ機能が追加されているような状況です。

 調べてみたところ「GLAMOUR」「DKNY」、「C. Wonder」、「Brian Atwood」、「Ali Ro」、「Norma Kamali」、「Purse Blog」などのファッションブランドなどが、コレクションや情報を発信するのにGlossiのサービスを活用しているようです。しかしコンセプトは分かりやすいものの使い勝手がいまひとつに感じられるからなのか、どのブランドも更新頻度が低いのが残念です。

 

 米国には様々なソーシャルメディアのサービスが日々誕生しています。しかしTwitterやPinterestの様に爆発的な人気が広がるのは本当にごくわずか。このGlossiのサービスも次第にサービスが改良されていくことでじわりじわりと人気が広がっていく可能性もありますので、まだまだ諦めず、今後も動きを追ってみたいと思います。

 

Glossi
http://glossi.com/


 

RINA  

R I N A

90年代の米国がネットバブルだった頃に米国にて日本向けのファッションポータル事業にコンサルタントとして関わる。

 

以降、「ファッション」と「インターネット」上で行われるビジネスを中心とした事業に15年ほど携わり、Web製作やディレクション、ビジネスのコンサルタントを行う。現在は米国のファッション事情やトレンド、ファッションとIT関連を中心とした執筆、今までの経験と知識を活かしビジネスサポートも行っている。

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