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2023.01.20

【2023秋冬ミラノメンズ ハイライト1】新体制グッチでスタート メゾンの本質と強みを拡張するデザイナーたち

写真左から「グッチ」「ドルチェ&ガッバーナ」「フェンディ」「ディースクエアード」

 

 2023年1月13日~17日、「ミラノメンズ・ファッションウイーク」が開催された。イタリアファッション協会の発表によると、22のショーを含む75のフィジカル発表、4ブランドのデジタル発表の計79ブランドが参加。今回は、アレッサンドロ・ミケーレの退任後の初ショーで注目が集まる「グッチ(GUCCI)」で幕開け、前回もトリを飾った「ゼニア(ZEGNA)」がフィジカル発表日の最終を飾った。初日の最初のショーは午後2時開始で、ピッティ・ウオモの最終日と完全に重なる形でミラノファッションウィークはスタート。「ラルディーニ(LARDIN)」、「タリアトーレ(TALIATORE)」など、これまではピッティで新作を発表してきたブランドがミラノに移動するパターンも増えており、ミラノメンズの重要性がより高まってきている。またこれまでロンドンで発表してきた「チェールズ ジェフリー ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)」がミラノで初のショーを行った。
 
 また「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」の相澤陽介のデザインによる「コルマー・レボルーション(COLMAR REVOLUTION)」のお披露目やウールマークとルナ・ロッサ・プラダ・ピレリの技術パートナーシップ発表のイベントなど、様々なイベントも行われた。
 
 さて、ハイライト1では、ミラノメンズファッションウィークの初日、2日目のレポートを開催順(ショー、展示会の順)に紹介する。

グッチ(GUCCI)

「グッチ」2023秋冬メンズコレクション 

 

 昨年末のアレッサンドロ・ミケーレの突然の退任の後、初のコレクションとなる「グッチ」。デザインチームによる新作がこれまでからどのように変化するのかに大きな注目が集まった。

 会場となったグッチ・ハブには円状のランウェイが作られ、そしてその中央でマーク・リボーが率いるトリオ、セラミック・ドッグによる即興ライブパフォーマンスが行われたが、今回のコレクションは、この「即興」というアイデアのもと、多種多様なクリエイターたちや職人たちの個性が集まり、それを駆使することで生まれる独自の即興の美をコレクションに投影しているとか。

 それはまずアーカイブからの様々な引用を新しい解釈やミックスで表現したところに表れる。1970年代に発表されたGGパターンのキャンバスにラッカーを施した新素材「クリスタルGGキャンバス」が、カバーオールから小物類にまで使われる。
 

 また1980年代のアーカイブからインスピレーションを得たスポーツウェアとダンスウェア、2000年代初頭のアーカイブからのライダーズウェアとクラシックコートのコーディネートも。または1953年にグッチがニューヨーク初のショップをオープンした際に発表されたロゴが、デニムのパッチやブルゾンに描かれたスローガンとして使われている。
 
 またトラディショナルなマスキュリンアイテムをプロポーションやディテールを変えることで、新しいものを生み出しているのも特徴。それはボックスシルエットのジャケットや超ワイドなトラウザー、ボリューミーなボンバーやマキシロングトレンチなどの大胆なシルエット、または取り外し可能なパーツによってノースリーブジャケットやショートパンツに姿を変えることができるスーツが数多く登場したり、クラシックなスラックスをベースにしたスリット入りのロングスカートなどの遊びのあるディテールに見られる。 

 アレッサンドロ・ミケーレの「グッチ」とは真逆の、装飾を可能な限り削ぎ取り、ブランドの原点を追求したようなエッセンシャルなコレクション。このスタイルはブランドの変革のためにあえて対極に振ったのかどうかはさておき、まさに今シーズンのトレンドの核を行く世界観となっている。

 新クリエイティブディレクターの就任を含め、今後についてはまだ全く未定とのことで、この路線が継続するかどうかは不明だが、トレンドを牽引する快調な再スタートと言えそうだ。

1017 アリクス 9SM(1017 ALYX 9SM)
 

「1017 アリクス 9SM」2023秋冬コレクショ

 今シーズンの「1017 アリクス 9SM」は、アメリカ人アーティスト、マーク・フラッドの作品の回顧展と共に、オールスタンディング形式で高く組まれたランウェイを見上げるようなセットを設置。同アーティストの象徴的な作品やこのコレクションのために特別に開発されたグラフィックが、アウターからアクセサリー類に至るまで様々なアイテムに使われている。
 
 パーカやトラッキングスーツ、ブロークンデニム、Tシャツやショーツのレイヤードスタイルなど、一見普通のストリートテイストに見えるが、そこには職人技がふんだんに生かされている。例えばパーカやTシャツは染色、洗浄、プリント、焼成を経て、イタリアの職人によって手作業でダメージ加工され、バンダナからブーツ、クラシックなテーラリングアイテムに施されたスタッズもイタリアの職人が手作業で付けたものだ。この辺りのイタリアの職人技を駆使した仕上げへのこだわりが、コレクション発表の場をミラノに定着させた理由なのかもしれない。

ディースクエアード(DSQUARED2)

「ディースクエアード」2023秋冬コレクション

 

 今シーズンの「ディースクエアード」は”#D2TEMPTATION”がテーマ。2003年の初のウィメンズショー「Star 24/7」がアイデア源となっているとか。かつて、コレクションテーマに合わせて毎回大掛かりな舞台を設置していた当時を彷彿するかのように、今回のセットはモノがいっぱいにちらかった典型的な若い男の子の部屋。

 モデルがベッドから起き上がってランウェイを歩くファーストルックに始まり、全体的にティーンエイジャーの自由奔放でエネルギッシュなムードが流れる。

 
 コーディネートでは大胆な着くずしやレイヤード、オーバーとマイクロのバランスが強調されている。例えば、パンツ類の多くは腰穿き風、またはジッパーを開けたままのような仕様で、チノパンの上にデニムを重ねたダブルパンツもある。ショーツとレギンスやトラックパンツをレイヤードしたルックも。

 それに合わせるトップにはキャミソール風のタンクトップやレースがあしらわられたサテンパーカーや、マイクロクロップトのTシャツがメンズにも使われる。

 「ディースクエアード」のお得意要素も満載で、フリンジジャケット、ウエスタンブーツ、膝に星をあしらったデニムなどのウエスタンテイスト、または胸元にエンブレムが付いたVネックセーターやチェスターコート、チェックシャツやストライプ入りの白いハイソックスなどのプレッピーテイストが繰り広げられる。デニムもブロークン、むら染め、キルティング仕様、アップリケ付きと様々に登場。
 
 独自の路線で常にエネルギッシュでポジティブなメッセージを放る「ディースクエアード」。ブランドの本質や伝統がキーワードになりそうな今シーズンだが、「ディースクエアード」の本質はこの自由でパワフルな世界観だ。

エムエスジーエム(MSGM)

「エムエスジーエム」2023秋冬コレクション

 

 今シーズン、「エムエスジーエム」はブルータリズム建築で知られるミラノ工科大学建築学科の中でショーを開催。テーマを“MSGM Dreamers University”とし、架空の大学でMSGMキッズの新時代を描く。

 それは「創造性と表現の自由、発想力、そしてあらゆる形態のアートの力を発揮する学校であり、幸福を社会的、文化的、そして芸術的責任として認識する学校」なのだとか。映画「いまを生きる」からのインスピレーションで、普通の大学生のようなルックにひねりを入れた形で表現した。

 スーツにはスポーティーなジップトレーナーやニット、またはベースボールキャップを合わせたり、超ショートなレジメンタルタイでタイドアップ。テーラードジャケットにはプリントのショーツやストリートテイストのトレーナーを合わせたりと、フォーマルとインフォーマルを共存させる。

 アメリカンスポーツからの連想のクオーターバックフーディーやベースボールテイストのトップス、MSGMチームのサインが飾られた、競技用キットをしのばせたスウェットとジャケットなども登場する。

 奇妙なマスコットがダウンジャケット、スウェット、ジャンパー、ジャカードベストにアーガイルモチーフとして使われたり、スウェットシャツに刺繍されたトークンや、オプティカルキーの総柄プリントなど、ゲーム文化も入れ込まれている。

 
 Mのイニシャルが各所にエンブレムとして使われたり、コレクションテーマがスローガンとしてプリントされたりと、「エムエスジーエム」らしいロゴ使いも満載。今シーズンも元気でポジティブなエネルギーを放っていた。

 

エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)

 「エンポリオ アルマーニ」2023秋冬コレクション

 

 アルマーニ・テアトロに、アルマーニグループには珍しく円形のランウェイを設置してショーを開催した「エンポリオ アルマーニ」。今シーズンのテーマは“空からの眺望 – 新たな視野の創造”。1930年代の飛行士と飛行の世界からのインスピレーションで、飛行士の洗練された厳粛さと大胆かつ緻密なスタイルや飛行機と格納庫のメタリックな輝きへのオマージュから生まれたコレクションだ。

 

 そんな雰囲気を、濃淡様々なグレーを基調としたクラシックなグレンチェックや千鳥格子にひねりを加えたパターンを使って表現。ボリューミーなクラシックコートやスーツ、ブルゾンとして登場する。または光沢のあるブラックレザーを使用した、トレンチやハーネス付きのブルゾンも

  パンツはゆったりとしたシルエットで、それをしばしば厚底のブーツやレースアップシューズをブーツインしてコーディネート。ダウンやニットなどのスポーティーなアイテムをあえてタイドアップに合わせたり、カーディガンとジレでツインセットにした、カジュアルの中にクラシックを入れ込んだスタイルも印象的だ。アクセサリー類は、アビエーターハットやゴーグル風のサングラス、ロンググローブなどを多用し、飛行士のイメージをプラスしている。
 
 全体的にレトロ感が漂う上品なアビエータースタイル。「アルマーニ」の手にかかるとテーマが何であろうと、洗練とクラスのあるスタイルに着地する。

 

ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)

 

 「ドルチェ&ガッバーナ」2023秋冬メンズコレクション

 

 「ドルチェ&ガッバーナ」の今シーズンのテーマは“ESSENZA(エッセンス)”。ボリューム、テーラードカット、革新的なプロポーション、上質な素材、手仕事や職人技・・・といったブランドの「本質」を表わすコレクションになっており、これはアーカイブ作品を現代的に構築し直した前シーズンの流れにも通ずる。

 
 ブラック、グレーそしてホワイトのワントーン、またはトーンオントーンですべてのルックが構成され、それによって様々な素材の上質感が引き立っている。また、ジャケットはボックスシルエットもあれば、ウエストにシェイプを効かせたものも様々で、パンツもゆったりしたワイドパンツからスーパースリムまで、シルエットにも強弱をつけている。

 マキシロングのコートやマントもあれば、クロップトやワンショルダーのトップ類もあり、ボリューミーなアウターを素肌に纏ったり、クロップト丈から腹部を見せることで肉体も演出の一部になっている(あくまで腹筋が鍛えられているのが前提だが)。

 
 そして1999秋冬メンズ コレクションの要素を取り入れた、カマーバンドやサッシュ、コルセットなどでウエストを強調したコーディネートが多く登場。エトナ山やストロンボリ島の湿った火山岩からイメージされたクリスタルの刺繍、そしてレースやマクラメがイタリアらしい職人技を象徴する。
 
 常に前を見て挑戦をし続けてきた「ドルチェ&ガッバーナ」が自らの過去を振り返った前シーズンには驚きだったが、伝統を見つめなおすのが全体の流れとなった感のある今シーズン、結局のところ、「ドルチェ&ガッバーナ」は一歩先を行っていたという事なのかも。

フェンディ(FENDI)

 ミラノショールームに、巨大なローラーピンボールマシンを設置した会場で、イタリアのミュージックディレクター、ジョルジオ・モロダーによる特注ディスコサウンドトラックをBGMにショーを行った「フェンディ」。

 「洗練された快適さと日常の豊かさ、そして意外性の中にあるエレガンスを究極の形で表現」したとか。それは同ブランドが本質的に持つクラシシズムをディテールで打破するという試みだ。

 
 ワンショルダーのトップや両脚で長さの違うレザーパンツ、そして片側に重心を置いたラップコートやビッグショールなどによる、アシンメトリーなコーディネートが目立つ。

 またクラッシックなロングのダブルコートやタートルニットにフリンジを施したり、ブルゾンにトロンプ・ルイユを用いたり、スーツにビジューを施すなど、オーソドックスなメンズ服に、職人技を感じさせるひねりを加えたアイテムも多い。トラウザーズにスカートをレイヤードしたコーディネートも登場。
 

 そんな中にシルバー、インディゴ、バイオレットといったディスコボール調のカラーが、ダブルフェイスのカシミアブルゾンやエンジニアードレザーなどが差し込まれてきらめきを加える。

 キャメルヘアのジャージー、シェットランドウールフランネル、スプレーで着色したシアリングなどにメランジ生地がニュアンスを、アンティークな仕上げを施したワックス加工で光沢をあしらったレザーやオーバーダイデニムがシャドウ効果を演出する。

 
 クラシックかつ上質である「フェンディ」の本質的な部分を、遊びやきらめきを加えて現代的に提案。そこにはマスキュリンでありながらフェミニンさも漂う不思議な魅力も感じられた。

 

ピッティの雄らもミラノの展示会で発表

 

ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)

「ブルネロ クチネリ」2023秋冬コレクション

 

 ピッティに続き、ミラノショールームでも展示会を行った「ブルネロ クチネリ」。テーマは “Timeless Reserves & New Blends(タイムレス リザーブ & ニュー ブレンド)”。ブルネロクチネリ社は昨年秋に、本拠地ソロメオ村の地域開発のために作られた農園で生産した初のワインをお披露目したが、今回のテーマはそんなワインの醸造に絡め、ファッションにおけるブレンドや熟成を追求した。

 クラシックなエッセンスをブレンドしてアレンジを加えることで、アイデンティティを保ちつつ革新されたコレクションになっている。色もワインの銘柄に因んで、バルベーラ(Barbera)、マルーン(maroon)、ヴァーガンディー(burgundy)などに、グレーをかけたニュアンスのある色合いがキーカラーとして使われる。

 カシミア、ビキューナなどの高級素材を使ったボンバージャケット、アビエータージャケットやコーデュロイパンツ、職人技が生かされたオペラニットなど、カジュアルまたはカントリーテイストでありながらもエレガントさを強調したアイテムが多く、その提案はこれまでのリラックスからシックへと移行している。

 スーツやジャケットの提案も増えているが、ソフトフィット、ハイウエスト構造などディテールにこったトラウザーと合わせて、新しいプロポーションを作り出している。
 

  ニュースとしては、コーデュロイやウールビーバーの表面に撥水・防水可能を施し、アフタースキーにも使えるスキーのラインも登場した。

 

コルマー レボルーション(COLMAR REVOLUTION)
 

 イタリアの老舗アウターブランド「コルマー(COLMAR)」が日本人デザイナーの相澤陽介とデザインコラボした「コルマー レボリューション」のお披露目。センピオーネ公園内にあるトッレ・ブランカにてローンチイベントを開催した。ダウンを中心にスポーツウエアを得意としてきたアウター老舗ブランドの、よりファッション的要素を加えたラインとしてデビュー。曲線のステッチ使いや切り替えによるカラーや素材のミックス、フロントとバックのアシンメトリーなプロポーションの遊びなどディテールに懲り、お得意のミリタリーテイストも活かしたスタイリッシュな新ラインは、その名の通り“革命”的だ。
 
 

  • 相澤陽介デザイナー

 今回のローンチに際してミラノを訪れた相澤は今回のコラボレーションについて、「コルマーは100年の歴史を持つ老舗であり、自社工場を持っていることが大きな魅力でした。ダウンにラグジュアリーさや個性、そして着ることの喜びを与えるデザインにしたいと思いました。トータルファッションとしてコーディネートできるようなコレクションに仕上がっています」と語っている。

ブリオーニ(BRIONI)

「ブリオーニ」2023秋冬コレクション

 

 「ブリオーニ」はブレラ絵画館の隣にあり、将来的には同絵画館の増設展示室になると言われている建物の地下に、イタリアの広場をイメージしたセットを設置。

 イタリアの広場というのは、人々が集って議論したりくつろいだりする場所なのだが、テーマである“Balance of life(人生のバランス)”というのは「人生は舞台である」という前提で、様々な人たちが洗練された心地よい装いで、広場に集っている様子をイメージしている。それは内面と外面のバランスを保ちながら、自分らしく生きることへの提案に通ずる。
 
 
 「ブリオーニ」の象徴であるテーラリングを最高の着心地で実現するため、最高級の素材を軽く柔らかく仕上げることに注力。長めのジャケット、ゆったりしたトラウザーズ、軽やかなショルダー、といった「ブリオーニ」が得意とするソフトテーラリングを提案する。

 そして、ブランドの基本である旅という概念も、滑らかさや身体と動作に沿った服として反映される。またキアロスクーロ(明暗法)を駆使したカラヴァッジョの絵のようなブラックやそれに類する色調、クリームやナチュラルカラーが中心となり、ターコイズとタバコブラウンをアクセントとした色彩が使われている。アーカイブからリサイクルされたクロコダイルのブレザーなど、サステナブルに配慮したアイテムも登場する。

ヘルノ(HERNO)

 
 
 
 「ヘルノ」は、今シーズンも3つのテーマでコレクションを構成し、ピッティに続いてミラノのショールームでも展示会を行った。今シーズンは、ブランドのベースとなるアウターウェアから、パンツ、Tシャツ、セーター、さらにストール、帽子、シューズにも及ぶ。
 
 1つ目のテーマである“ラグジュアリー”は、上質な素材に職人技を駆使したリッチな雰囲気。今シーズンはアンコンジャケットやイージーパンツなどリラックス感のあるコンテンポラリーなアイテムを高級素材で実現。カシミアやシルクカシミヤ、撥水加工を施したシルクなどが多用される。
 
 2つ目の“ファッション”というテーマは、新しい時代にアプローチした若々しいデザインが特徴。オーバーサイズでルーズなシルエット。エレクトリックカラーに、オプティカルホワイト、キャメル、アスファルトグレーをちりばめたパッチが特徴の「ポップ マウンテン ’80s」のシリーズも。
 
 3つ目の“コア”のテーマには、上記2カテゴリーの間を行くような原点、中心、本質を集約したアイテムが含まれる。定番からスポーツウェアまでがラインナップされ、あらゆる気温に対応できるよう、様々な重さの素材が使われる。ミニマルなラインのガーメントのためのネオプレン、ナイロン、テクニカルコットンなどの機能性重視素材から、ウールやベルベットといったヴィンテージ感が漂う素材も。
 
 一方、ヘルノラミナーでは、「雪山」をテーマに、タウンユースながらスキーも意識したアイテムが登場。雪に因んでエスキモーのイグルーからアイデアを得た三角形のモチーフが施され、UVライトで色が変わるアウターも。パンツの種類も増え、トータルコーディネートの可能性が広がった。

 

取材・文:田中美貴

画像:各ブランド提供

 

田中 美貴

大学卒業後、雑誌編集者として女性誌、男性ファッション誌等にたずさった後、イタリアへ。現在ミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。アパレルWEBでは、コレクション取材歴約15年の経験を活かし、メンズ、ウイメンズのミラノコレクションのハイライト記事やインタビュー等を担当。 TV、広告などの撮影コーディネーションや、イタリアにおける日本企業のイベントのオーガナイズやPR、企業カタログ作成やプレスリリースの翻訳なども行う。 副業はベリーダンサー、ベリーダンス講師。

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