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2025.06.11

【NRF APAC 2025】 「NRF 2025: リテールズ・ビッグショー・アジア・パシフィック(APAC)」が第二回を開催 規模を拡大し参加者も大幅増加

写真右:インドのファッションEC「ミントラ」のナンディタ・シンハCEO

 

 「全米小売業協会(NRF)」と「コムエクスポジアム(Comexposium)」が共催する「NRF 2025: リテールズ・ビッグショー・アジア・パシフィック(APAC)」が、2025年6月2日から6月5日までシンガポールのマリーナベイ・サンズにて開催された。本イベントには72か国以上から9,500人を超える登録があり、240社の出展者およびスポンサー、150人のカンファレンス登壇者が参加した。
 
 今回のテーマは「Retail Unlimited(無限の小売)」。アジア太平洋地域に固有の課題と機会に焦点を当てた。米ニューヨークで開催される「NRF」と同様に、「キーノート」と呼ばれるカンファレンスと、小売ソリューション企業が一堂に会する合同展示会「エキスポ」で構成されている。

 

画像:「エキスポ」にあるシンガポールのスーパーマーケット「フェアプライス」のブース

 

 さらに今年は、アジア太平洋地域(以下APAC)における革新を紹介する「NRF APAC Innovators Showcase」、世界中から約100人の小売業界リーダーが集結した「NRF APAC CEO Club」、そしてリテールテックやサステナビリティ、リーダーシップトレンドを深掘りする「Exhibitor Big Ideas ステージ」の拡充など、新たな取り組みも見られた。
 
 「キーノート」には、アパレル・ファッション関連企業のリーダーたちも登壇。米IPホルダーである「オーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group, ABG)」といったグローバル企業の他、「ミントラ(Myntra)」「ゴールデンABC(GOLDEN ABC)」「ラブ・ボニート(Love, Bonito)」などの東南アジアや南アジアにおける注目企業のトップが登壇し、急成長するアジアのファッション市場の現状、存在感を高めるZ世代へのアプローチ、各社のブランド哲学と戦略について語った。
 
 ComexposiumのAPACマネージングディレクターであるライフ・クエイル氏は、「APACの小売コミュニティからの圧倒的な反響は、NRF APACのような一流の地域小売イベントに対する需要の高まりを示しています。参加者の熱意とエネルギーは、APACの活気ある進化中の小売市場を象徴しています。当社は、知識の交換、ネットワーキング、イノベーションを促進するプラットフォームを提供できることを誇りに思います」と述べた。
 
 同イベントは来年も開催予定で、2026年6月2日〜4日に再びシンガポールでの開催が決定している。既存出展者向けの再予約はすでに始まっており、新規出展希望者の受付は2025年7月1日より開始される。

 

取材・文:山中健

画像:NRF 2025 APAC 提供

 

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