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2018.06.06
H&Mグループ、AI(人工知能)とAR(拡張現実)を用いた2つのファッションテックを発表
スウェーデン発のファストファッションブランド「H&M」などを運営するH&Mグループは5日、ストックホルムで開かれたファッションデジタル化に関するカンファレンス「ストックホルム・ファッション・テック・トーク(Stockholm Fashion Tech Talks)」で、同社が開発・導入を進める2つのデジタル・テクノロジーを紹介した。グーグル社と共同で開発を進める音声アプリケーション「H&Mホームスタイリスト」と、3次元ホログラム映像を活用したサービスを提供する英HoloMe社と提携して開発を行う「Monki HoloMe」の2つだ。
「H&Mホーム スタイリスト」は、グーグルが開発したAI(人工知能)アシスタント「Googleアシスタント」を活用した音声アプリケーションで、ファッション&インテリアの分野で初めての試み。スタイリングの提案やイメージボード、インテリアのインスピレーションなどをユーザーに提供する。H&Mホームスタイリストと電話で話をしたい場合は、「Googleアシスタント」を介して簡単にアクセスすることもできる。今後、消費者の意見を反映させながら、ユーザーがよりパーソナルな体験やサービスを受けられるように精度を上げていく。
「Monki HoloMe」は、スマートフォンやタブレットを使い、拡張現実の中でユーザーを3次元映像として投写させるサービス。英HoloMe社とH&Mグループがパートナー契約を結び、同グループのカジュアルブランド「モンキ(Monki)」で実証実験を行っている。拡張現実の中に再現された部屋では、衣類のディテールを確認したり、ユーザー自身が「モンキ」の洋服を3Dで映し出し、着用イメージなどを確認できるというもの。
H&Mグループ事業開発部門のエリン・フレンドバーグ氏は、「H&Mグループでは、卓越した顧客経験を生み出す革新に常に取り組んでいる。ファッション業界は急速に変化しており、絶えず変化する社会に適応するための技術として、これまで以上に重要な技術が必要とされている」とコメント。「私たちがテストしている2つの事例は、それぞれの分野の最先端技術を用いたもの。「H&Mホーム スタイリスト」をいち早くリリースし、かつ、「モンキ」の顧客が拡張現実の世界を探索できるようになることに誇りを感じている」に思っています」と加えた。
5日に開催された「ストックホルム・ファッション・テック・トーク」は、ストックホルムの展示会場フォトグラフィスカ・ミュージアム(Fotografiska Museum)で開催され、デジタル技術開発のスタートアップ企業や、ファッションデザインの教育機関、ファッションレーベルのマーケティング&ITの開発部門など、幅広い分野からキーパーソンが登壇した。
■「ストックホルム・ファッション・テック・トーク」
https://www.fashiontechtalks.com/