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2023.10.30

「プラダ」がポップアートの展覧会「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI – パラヴェンティ:田名網 敬一」を青山店で開催

 「プラダ(PRADA)」が、2023年11月3日から2024年1月29日の期間、プラダ財団の企画による展覧会「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI – パラヴェンティ:田名網 敬一」を「プラダ 青山店」で開催する。

 

 同展覧会では、歌舞伎の小道具として設置した屏風や、12世紀の日本の仏教寺院をその由来とし、1930年代に起きた世界恐慌時だけでなく戦後にも流行した、路上での紙芝居の小道具としての屏風に言及しながら、屏風の物語をその担った役割の面から探求している。

 

 日本を代表するポップアーティストの一人である田名網敬一さんが、ミラノでの展覧会のために考案し屏風のコンセプトを発展させ、新たな環境アート作品を「プラダ 青山店」の会場のために特別に制作。田名網さんの作品には、屏風のように展開するビデオインスタレーション、屏風のコラージュ、ビデオマッピングを使用した本型の彫刻などを含み、畳み込むという概念を強調するとともに紙芝居の伝統を想起させる。

 

 田名網さんの活動は、表現様式よりも方法論を優先することで、グラフィック小説やコラージュ、彫刻作品、絵画、映像作品など、さまざまな表現方法を横断する。ミラノで発表した彼の屏風は、動く概念を具現化したもの。そして東京のインスタレーションは逆の過程を経る、インスピレーションの源となった概念へと本来の役割を取り戻している。それにより、現代および未来における屏風という概念のずれを掘り下げ、隠されているものと明らかにされているもの、畳み込まれているものと解き放たれているものとの対比にさらに光を当てた。

 今回の展覧会では、室町時代後期に活躍した日本人水墨画家、式部輝忠の「梅竹叭々鳥図屏風(バイチクハハチョウズビョウブ)」(六曲一隻)も展示。伝統的な風景画を巧みに凌駕し、動きと赴きを伝えるためにパネル構造を取り入れた好例だ。万華鏡のような色彩豊かで複雑な田名網さんのスタイルと相互の関係を生み出し、アートの歴史とのつながりを明らかにする。

 

■「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI – パラヴェンティ:田名網 敬一」
会期:2023年11月3日(金)~2024年1月29日(日)
場所:プラダ 青山店 5F
東京都港区南青山 5-2-6
入場料無料

 

Courtesy of PRADA

 

「プラダ」公式サイト

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