「ステラ マッカートニー（STELLA McCARTNEY）」が、2022ウィンターコレクションの顔として、Netflixシリーズ、ストレンジャー・シングス 未知の世界のメインキャストとしても知られる俳優のセイディー・シンクを起用したストーリー「ステラとステラ（Stella by Stella）」を公開した。

　アメリカ・モントークに位置する牧場が併設されたギャラリー「ザ ランチ（The Ranch）」を舞台に、若者の生きる喜び（joie-de-vivre）を表現した同ストーリーは、アメリカの抽象絵画を代表するアーティスト、フランク・ステラの人生と功績を讃えて制作。サウンドトラックには、ファッションコンテンツに使用されるのは初となるポール・マッカートニーの楽曲『007 死ぬのは奴らだ（Live and Let Die）』が用いられた。

　デザイナーのステラ・マッカートニーの友人でありフォトグラファーのテオ・ウェナーが手がけたヴィジュアルでは、『V Series』（1968）や『Spectralia』（1994）といったステラのアーカイブ作品からインスピレーションを受けたアイテムをまとったセイディーが登場し、牧場の動物たちや「ザ ランチ」で限定公開中のステラのアート作品もともに映し出された。

　マッカートニーの友人で俳優のウディ・ハレルソンからの助言を受け、14歳からヴィーガンだという2002年生まれのセイディーは、映画やファッション業界で急速に才能を開花させ、2018年にはオーストラリアの畜産業の裏側に迫ったドキュメンタリー作品「ドミニオン（Dominion）」のナレーションを務めた経験もある。

　撮影の主な舞台となった、2021年にオープンした「ザ ランチ」に併設する馬牧場は、26エーカーの敷地を誇るアメリカ最古のディープ ホロー ランチ（Deep Hollow Ranch）として知られており、ポップアートの旗手、アンディ・ウォーホルが所有していた邸宅「イーテン（Eothen）」も隣接しているため、ジョン・レノン、ザ ローリング ストーンズ、エリザベス・テイラー、ライザ・ミネリ、リー・ダジヴィルなど、当時のニューヨークのアートシーンを象徴する人々が頻繁に訪れた土地でもあった。

　なお、マッカートニーはウェナーとの初めてのコラボレーションとなった2022ウィンターコレクションストーリーについて次のように語った。「サステナブルファッション、アート、自然、動物、音楽…。このストーリーはステラ マッカートニーの真髄であり私が愛する多くの要素や人々を集結しました。私は、まるで家族のような気持ちで撮影に臨みました。その遊び心とエネルギーは、フランク・ステラ作品からインスピレーションを受けたルックをまとうセイディーのアイコニックやビジュアルに反映されています。セイディーは、まさに次世代を象徴する存在であり、共に仕事ができることは私にとってこのうえない誇りです」。

　フランク・ステラのキャリアを探求する中でクリエーターでありコレクターでもあるステラ ウーマンたちを反映した同コレクションは、世界各国の一部の「ステラ マッカートニー」ストアおよび公式オンラインストア、世界中の専門店や百貨店など一部卸売チャネルを通じて発売中だ。

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■「ステラ マッカートニー」公式サイト