NEWS

2020.02.21

3,000人以上が参加 サスティナブル・ブランド国際会議2020横浜開催

会場入り口

 2020年2月19日、20日の二日間にわたり、パシフィコ横浜において「サスティナブル・ブランド国際会議2020横浜」が行われた。アメリカからスタートし、現在13か国で活動をおこなっているサスティナブル・ブランド会議。日本で四回目となる今回は、初めて都内以外で開催され、過去の開催を大幅に上回る参加者・登壇者が参加した。今回のテーマは「Delivering the Good Life (グッド・ライフの実現)」。同テーマの下、「ビジネス」「地域創生」「次世代教育」の3セクションにわかれ、様々な発表や提言が行われた。

 

 

 二日間にわたる会議のオープニングをつとめたのは、NPO法人「UMINARI」の代表理事である伊達敬信代表。自身も該当するZ世代(1995年-2010年生まれ)について「ジェネレーションZと次世代の経済」というテーマで講演を行った。デジタルネイティブでもあるZ世代は「真実を追求する」という特性が色濃いため、消費についても倫理的志向が強い「コンシャスコンシューマー(意識的な消費者)」」であるという伊達氏。こうした流れの中で、ビジネスと消費者が対立するのではなく、共に考え課題を解決していくべきだと述べた。伊達氏の講演には、慶應義塾大学の2年生で映像作家/ジャーナリストの小西遊馬氏も登場。台湾デモへの潜入取材やロヒンギャ難民への密着取材の動画を通して、Z世代の特徴のひとつである社会的課題への関心の高さについて紹介した。伊達代表のようなZ世代が多く登壇したこと、また次世代教育プログラムとして、高校生・大学生対象の招待プログラムが増えたことも今会議の特徴だといえる。

パタゴニアのヴィンセント・スタンリー氏

 二日目の最初に登壇したのは、パタゴニアのヴィンセント・スタンリー氏。オーガニックコットンへの切り替えやリサイクル素材(ポリエステル・ナイロン等)の開発等、同社がこれまで取り組んできた環境への負荷をできるだけ減らす取り組みについて紹介した上で、「(地球環境をめぐる状況は)危機的である。環境負荷を減らすのではなく、我々は地球を救うために取り組んでいく」ことをミッションにすると宣言した。

 

 今回の会議では、「Delivering the Good Life (グッド・ライフの実現)」というテーマの他に「パーパス」「サイエンスとテクノロジー」「共創とコラボレーション」、そしてそれらを伝える「ストーリーテリング」をキーワードに設定。このキーワードに沿って、日本内外を代表する企業の経営層やサスティナビリティ担当者、NPO団体、そしてZ世代の若者たちが提言を行う他、事例の発表や意見の積極的な交換を行った。

 

※サスティナブル・ブランド国際会議2020横浜公式ページ

メールマガジン登録