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2025.12.03
森永邦彦さんが指導しパリでショー 東京都主催のアワード受賞者が挑戦

3回目の講義で参加者一人ひとりにクリエイションを指導する森永さん
自らの経験を次世代につなげたい――。東京都が主催する、人材育成のためのコンテスト「ネクストファッションデザイナーオブトウキョウ」(NFDT)と「サステナブルファッションデザインアワード」は、24年の受賞者によるファッションショーを、26年1月のパリ・メンズファッションウィーク中に行う。発表に向けて指導するのは「アンリアレイジ」デザイナーの森永邦彦さん。10年以上、公式スケジュールでショーを発表してきた経験とリソースを生かし、環境を整えた。
プロの人材が参画
当初はルックの制作や演出のアドバイスなど「ショーとして見せられる状態に着地させることが目的だったが、自分が指導する以上、しっかりしたものをやりたいと思った」と森永さん。アンリアレイジのショーを作り上げるチームに協力を仰ぎ、ショーのディレクターやプレスを呼ぶPR、ヘアメイクなどプロの人材に入ってもらう体制を整えた。オフスケジュールで行うものの、仏オートクチュール&モード連盟に公認してもらえるように話を進めている。
11月末には、3回目の講義を実施。13組14人の参加者の意識の共有を図るコンセプトも伝えた。そこで森永さんが強調したのは「自分の外の世界に発表する意識だけではなく、内側にある世界に目を向けること」。外で壁にぶち当たっても、自分の内に世界があることが自信につながる。内面が満たされれば、外の世界につながっていく考え方だ。






