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2025.10.18
EU、仏ファストファッション規制法案を支持 法的整合性に懸念も
フランス上院が6月に可決したファストファッション(仏語=モード・エフェメール)規制法案について、欧州委員会が見解を示した。
環境負荷の大きいウルトラ・ファストファッション(モード・ウルトラエクスプレス)の抑制という目的は全面的に支持する一方で、EU(欧州連合)の法律との整合性に懸念を示した。
同法案は、「シーイン」や「テム」などを想定し、広告禁止や小包税の導入を盛り込むが、欧州委はこれらの措置がEUの電子商取引指令やデジタルサービス法(DSA)と矛盾する恐れがあると指摘。特に広告の全面禁止は、加盟国間で企業を差別してはならないとするEU単一市場の原則に反する可能性があるとした。シーインは欧州本社をアイルランドに構える。