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2025.04.20

「アルファ インダストリーズ」がTSIと提携 日本市場で新たな展開へ

写真:プレピュー会場の展示( apparel-web.com編集部撮影)

 

「アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」が、株式会社TSIホールディングスと独占販売代理店契約およびライセンス契約を締結。2025秋冬シーズンより日本市場において新たな日本展開を予定しており、2025年4月18日には東京都渋谷区の会場で、2025秋冬コレクションのプレビューを行った。

 1959年、米国テネシー州ノックスビルにて創設された「アルファ インダストリーズ」は、創業当初わずか40人の工場からスタートした。しかし、高い品質と技術力により急成長を遂げ、1960年代以降、米軍の「MA-1」フライトジャケットや「M-65」フィールドジャケットの供給を担う正式コントラクター(納入業者)として知られている。累計4,000万着以上を納品しており、米軍用品メーカーとしてポジショニングを確立してきた。

 近年では、アメリカ軍の厳格なミルスペック(軍用規格)をクリアしてきた経験を基に、タウンユース向けの本格ミリタリースタイルを提案。サブカルチャーと融合しながら世界中で愛されるブランドへと進化を遂げてきた。

そして、グローバルリポジショニングの一環として、日本におけるブランド展開のパートナーとしてTSIホールディングスと提携。ブランドの再定義と次世代への継承を目的とした新たな取り組みがスタートした。

■「アルファ インダストリーズ」2025秋冬コレクション

Courtesy of ALPHA INDUSTRIES(撮影:池光広大/Be Natural)

 

 同社CEOのマイク・サーカー(Mike Cirker)氏は、日本市場への思いをこう語る。「日本は、ブランドのグローバルなアイデンティティ形成において常に中心的な役割を担ってきました。1990年代から2000年代初頭の原宿をはじめ、日本のストリートカルチャーにおいてアルファは“スタイル”として再解釈されてきたのです」。

 今回の取り組みでは、アーカイブに着想を得たシーズンコレクションや、日本市場限定のカプセルコレクションを発表。アーキビスト(Archivist)からハイブリディスト(Hybridist)まで、多様な消費者層に向けて、歴史と品質に裏打ちされたストーリーテリングを重視したアプローチを行っていくという。

 クリエイティブディレクターのマシュー・パントハ(Matthew Pantoja)氏も、同ブランドの再定義について次のようにコメントする。「アルファのリポジショニングとは、そのレガシーを誇張することなく、現代的な文脈で表現し直すことです。冗長なブランディングは極力排除し、製品とその物語に再び焦点を当てました」。

 

 代表作のMA-1やM-65も、従来の耐寒性や耐久性といった機能はそのままに、現代的なフィッティングへとアップデート。長年にわたり日本で培われた独自のスタイルからもインスピレーションを受け、今後も新たな商品企画も進めるという。

 

 

■「アルファ インダストリーズ」公式サイト

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