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2025.03.17
楽天ファッションウィーク東京2025秋冬開幕 前夜には「シュタイン」の凱旋イベントを開催

2025年3月17日から22日まで2025秋冬シーズンの「楽天ファッションウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」が開催される。今期はデザイナーの石田萌が手がける「ホウガ(HOUGA)」によるランウェイショーで幕を開ける。
参加ブランドは国内外合わせて先シーズンを上回る37ブランド。フィジカル発表が32ブランド、デジタル発表が5ブランドとなっている。
今シーズン、楽天による日本のファッションシーンをエンパワーメントするプロジェクト「バイアール(by R)」では、日本でも長年愛され続けているブランド「ポール・スミス(Paul Smith)」がショーを行う。従来パリを中心にコレクションを発表してきた同ブランドだが、2024年12月に楽天が運営するファッション通販サイト「Rakuten Fashion」に参加したことを機に「楽天ファッションウィーク東京」に参加することになった。

「楽天ファッションウィーク東京」会期前日の3月16日には、「TOKYO FASHION AWARD 2025」受賞ブランドである「シュタイン(ssstein)」が凱旋プレゼンテーションとパーティーを開催した。「シュタイン」は、世界で活躍するファッションデザイナーの輩出促進をはかる「FASHION PRIZE OF TOKYO」の第7回受賞ブランド。同プライズのサポートを受けて今年1月のパリファッションウィーク(Paris Fashion Week)でランウェイショーを行い、今回のプレゼンテーションはその凱旋イベントとなる。

東京都渋谷区のスパイラルホールで行ったプレゼンテーションは、大きな会場にランウェイで登場したルックをずらりと並べ、その中心の巨大スクリーンでパリでのランウェイの様子を映し出した。デザイナーの浅川喜一朗が、「パリでショーを行うにあたって、静謐でありながら強さもあるブランドであるとわかってもらいたかった」と語ったように、近くで見て触れて感じる素材と仕立ての良さといったブランドらしさはそのままに、アウターをレイヤードした立体感のあるルックや、自然の美しさをそのまま服に落とし込んだような絶妙なカラーグラデーションのスタイリングが、ブランドの新しい可能性を見せつけていた。

写真:浅川喜一朗デザイナー
初めてパリで行ったショーは、細部にこだわるブランドの世界観が伝わるように、自然光がきれいに入り、音の響き方がきれいな会場を選んだのだという。ずっと目標としてきたパリでのランウェイショーを実際に行い、デザイナーの浅川は、「たくさんのフィードバックがもらえてよかった。ヨーロッパやアメリカからも新たな引き合いがあったり、予想以上にウィメンズの問い合わせも多かった。ショーはやはりたくさんの方に見てもらえて反応がダイレクトに伝わってくるのでやる意味があると思った。このような機会をいただき本当によかった」と語った。
画像:apparel-web.com編集部