NEWS
2023.01.13
「イッセイ ミヤケ」がグラフィックデザイナーの田中一光氏の作品群をモチーフとした「イッコウ タナカ イッセイ ミヤケ」の最新コレクションを発表
「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE INC.)」が、グラフィックデザイナーの田中一光氏の作品をモチーフとしたコレクション「イッコウ タナカ イッセイ ミヤケ(IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE)を、2023年2月3日に「イッセイ ミヤケ ギンザ/445(ISSEY MIYAKE GINZA / 445)」で、2月15日には「ミー イッセイ ミヤケ 青山(me ISSEY MIYAKE / AOYAMA)」および「イッセイ ミヤケ センバ(ISSEY MIYAKE SEMBA)」で発売する。
2016年のローンチ以来、今回で6回目の発表となる「イッコウ タナカ イッセイ ミヤケ」は、田中氏への尊敬と感謝の意を込めるとともに、作品の魅力をより広く伝えることにフォーカスしたコレクションだ。
1930年、奈良県奈良市生まれの田中氏は、京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)を卒業後、鐘淵紡績株式会社、産經新聞社大阪本社を経て57年に上京。その後、株式会社ライトパブリシティに入社。60年には、株式会社日本デザインセンター創立に参加し、63年より田中一光デザイン室を主宰するなどの経歴を持つ。
2002年に急逝するまで日本を代表するグラフィックデザイナーとして常に第一線で活躍し、伝統芸能や琳派、浮世絵といった近世以前の日本の美意識を西洋のモダンデザインに取り込んだ同氏のデザインは、唯一無二であると同時に日本のグラフィックデザインの金字塔となっている。
今回、モチーフに選んだのは、凛と咲く花々と、幾何学的に構成されたピラミッドだ。花々のモチーフは、「ただ、一輪の大輪に咲き誇る花が描きたかったまでのこと」と田中氏が書き残したように、艶やかな牡丹や芍薬を描いた「赤と白のつばき」シリーズと、琳派の影響がみられる「紫のかきつばた」シリーズの図像を、それぞれのアイテムに大きく配した。
田中氏が70年代より描き始めた「ピラミッド」シリーズを配したアイテムでは、中央に据えられた正三角形に、帯状のグラデーションや大胆なカラーパレット、意外なモチーフなどを描いた「6つのオーロラのピラミッド」(1973年)、「青空のピラミッド」(1973年)、「雪のピラミッド」(1973年)といった作品群が持つ個性を楽しむことができるという(同シリーズのビジュアルは2023年5月中旬の公開を予定)。
過去5回のコレクションの中で、最も多様な素材や技術を用いたという今回、田中氏のグラフィックの色や柄の再現に留まらず、構図そのものを衣服の構造に取り込み「イッセイ ミヤケ」が培ってきた技術と融合することで一着のデザインを構成した。「イッコウ タナカ イッセイ ミヤケ」は、どんな時代においても、着る人はもちろん、周囲にいる人々をも感化し、驚きや喜び、純粋な好奇心を引き出していくコレクションとなるという。
■「イッコウ タナカ イッセイ ミヤケ」
取り扱い店舗:「イッセイ ミヤケ ギンザ/445」
発売日:2023年2月3日(金)
取り扱い店舗:「ミー イッセイ ミヤケ 青山」、「イッセイ ミヤケ センバ」
発売日:2023年2月15日(水)
Courtesy of ISSEY MIYAKE