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2017.12.08

第5回目ゲストはマッシュスタイルHD・近藤広幸社長  「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」

(左から)久保雅裕氏、石田紗英子氏、マッシュスタイルHDの近藤広幸社長

 USEN(東京、田村公正社長)が運営する音楽情報アプリSMART USENで配信中の「ジュルナルクボッチのファッショントークサロン」。ウェブメディア「ジュルナル・クボッチ」の編集長兼杉野服飾大学特任准教授の久保雅裕氏が、ファッション業界で活躍するゲストを招き、普段はなかなか聞けない生の声をリスナーに届けるが、アパレルウェブでは、その模様の一部を独占で紹介していく。第5回目のゲストは、マッシュスタイルHD 代表取締役社長 近藤広幸さんだ。

(前略)

 

石田紗英子(いしださえこ、以下石田):今回のゲストですけれど、なんと、私の想いが届いたのでしょうか。いつも愛用しているブランドの社長さんなんですよね、私は「FRAY I.D」とか「emmi」が好きなんですけれど、他にも「snidel」「gelato pique」そしてファッションだけに留まらず、コスメキッチンでも。女性にとても人気のブランドを要するマッシュホールディングスの代表、近藤広幸さんなんですよね。

 

久保雅裕(くぼまさひろ、以下久保):はい、ずっとファッション業界でやってきている方が、とても多いんですが、この方は、別の業界から、ファッションの畑じゃないところからいらっしゃって。実はそういう方が最近すごく増えてまして、ITの側から参入してきたりとか。有名なところでいうとZOZOTOWNやってらっしゃる方は元々は音楽やってた人ですね。そんな形で、我々ファッション業界に身を置いてると、ファッション業界の常識なんだけど、それは世間の非常識みたいなことが、いっぱいあるんじゃないかなと。そういった外から来た方からすると、「あれれ?」みたいなこともあったんじゃないかなということも、いろいろとお聞きできればと思っております。

 

(中略)

 

石田:まずは、どんな少年時代だったかっていうところからいつも伺うんですけれども、早速宜しいですかね。

 

近藤広幸(こんどうひろゆき、以下近藤):そうですね、少年時代といえば、本当に一般的な子どもで、特徴も至って無くですね。ただ小学校3年生ぐらいの時に、習い事のところで出会った年上の方に、洋楽、特にその方が聴いてたDuran Duranだとか、Pet Shop Boysだとか、そういった影響を受けて、小学校3年から当時のベストヒットUSAっていう番組を毎週観るようになり、そこからもうお小遣いは全部音楽っていうような小学生生活になりましたかね。

 

久保:小学生にしてはかなりませてますよね。

 

石田:すごくませてます。

 

近藤:そうですねやっぱり、影響を受けちゃって。そういうところから次、LAメタルみたいな感じで、Motley CrueとかRatt、そこからMetallicaだとかスラッシュメタルに行って、いろんな文化やカルチャーに興味を持てたんですけど、逆に調子に乗っちゃって、日本の音楽を聴かなくなってしまって。中学に入ったらもうご多聞に漏れず、バンドを組んで、ギターを買って。

 

(中略・この後も少年時代の話)

 

久保:高校卒業された後は、どうしようと思ってたんですか。

 

近藤:高校入ってから、そういう音楽やカルチャーみたいなものに興味はあったんですが、本当に進路を考えなきゃいけない時に、建築とかインテリアデザインだとか、そういう人が住まうところやお店の中、空間の中、外観も含めて、すごくデザインに興味が出てきて。グラフィックデザインも当然のことながら、ものすごく興味があったんですけど、そういうデザイン、ものを作るっていうことに沸々とトライしたくなって。もう一層のことデザイン学校に行こうと、当時、バンタンに入って、建築の勉強を始めました。

 

(中略・その後、学生時代に培った反骨精神の話、CG制作会社時代の話へ)

 

(仕事を断らざるを得ないほど増えてきてしまった後に)

 

近藤:やっぱり断ることが増えてきて、すこし嫌になってですね、一週間くらいホテルにこもったことがあるんです。まじまじと考えて、やっぱり断る仕事をするくらいなら新しい事業を立ち上げなければいけないなって。自分一人で始められる事業、CG以外のもう一つの柱を立ち上げようって決意したのを今でも覚えてますね。

 

久保:それがファッションだったの。

 

近藤:それがファッションでしたね。いろいろ考えたんですけどね。あえて映像制作会社とか音楽制作会社とかにしてしまうと、やっぱ周りに甘えてしまうと思ったんですね。なので全く知り合いが居ない業界で、学歴社会でもなく、実力社会で何かしら大きなチャレンジができる業界が無いかなっていう風に見渡した時に、ファッション、食、そういったものだったんですよね。でもやっぱり一生懸命徹夜して作ったものが、ある程度の枚数、100枚200枚になって、それを楽しんでもらえる人がいるってことを考えると、今の自分の等身大で考えた時は、食よりもファッションでしたね。

 

久保:じゃあその、1週間缶詰で、ホテルで考えに考えて出てきたことが「ファッションをやろう」だったんですね。

 

近藤:そうですね。ものづくり、広告戦略いろんなことが生かせる。自分が一生懸命作ったものを、自分で一生懸命宣伝して、ムービーやグラフィックを作って、総合力を使ってやってみたいという風に決心したのが当時でいうと会社がある程度大きくなってから27歳くらいから28歳ぐらいの時の決意ですかね。会社を作ったのが23歳ぐらいでしたので。

 

石田:じゃあ、ほんとに0からだったんですね。

 

近藤:そうです。

 このほかにも、「ファッション事業の黎明期の話」、「数々のブランドの立ち上げ」、「メンズの話」、「コスメキッチン」、「来春新ブランドの話」、「取引先との関係について」そして「社内政策」、「社会貢献」など縦横無尽にトークが続いた。

 40分に渡るトークの全貌はコチラ→http://smart.usen.com/ch02494/

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