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2020.06.04

ヤマトロジスティクス 返品発送で新機能、伝票なしにコンビニやロッカーで

 ヤマトホールディングス傘下のヤマトロジスティクスは6月1日、通販事業者などの返品応対業務を支援する「返品・交換サポートシステム」に顧客が自宅で返品のためセールスドライバイーの集荷を待たずに済む機能を新たに追加した。顧客は返品荷物をコンビニやオープン型宅配便ロッカーの「PUDO(プドー)ステーション」などに持ち込むだけで返品発送できる。顧客の自宅での待機や伝票への記入が不要となり利便性の向上につながり、事業者側も返品業務の管理などの効率化を図ることができる機能としている。
 
 返品・交換サポートでの返品はこれまで主にセールスドライバーが伝票を持参して対応してきたが、顧客が時間を調整し自宅で待機する必要があった。また、集荷以外の返品発送でもコンビニなどから発想する場合、顧客自身が伝票を記入する手間が発生していた。これらの課題を解消するために新機能を追加した。

 新たな返品では、顧客(返品する側)が返品希望した際にスマホに送られてくるショートメッセージ(SMS)のURLからQRコードを取得した上で返品発送ができる。QRコードを発送場所の端末にかざし、返品荷物を預けるだけで済むもので、伝票を手書きすることなしに都合の良い時にコンビニ(全国のセブン―イレブンとファミリーマート)や宅配便ロッカー、ヤマト運輸の営業所(宅急便センター)で発送することが可能になっている。宅配便ロッカーでの発送では、新型コロナウイルス感染拡大でニーズが高まっている完全非対面での発送ができる。

 返品の受け手の事業者側でもQRコードの利用で「誰から何がいつから戻ってくるのか」という情報をタイムリーにデータ管理でき、返品業務の効率化につなげられる。返品商品到着後の検品、再商品化といった業務のスピードアップなどに有効としている。

 新機能はメーカーの商品回収をはじめ、EC事業者の返品対応、リユース事業者の買取応対などでの利用を可能にしており、幅広い業界での利用を目指していく。

 ヤマトロジスティクスの返品・交換サポートサービスは、専用ウェブシステムとヤマト運輸の全国のネットワークを活用して展開しているサービス。これまで300社を超える事業者の利用があり、中でも食品メーカーの利用が多いという。

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