NEWS
2025.10.27
「全国ファッションデザインコンテスト」が審査結果を発表 文部科学大臣賞は坪井のあさんが受賞
「全国ファッションデザインコンテスト」の最終審査会および作品発表会を、2025年10月25日に東京都品川区・SUGINOホールで開催。グランプリにあたる文部科学大臣賞は名古屋モード学園の坪井のあさん(愛知)が受賞した。
「全国ファッションデザインコンテスト」は1963年以来、たくさんの才能豊かな人材を服飾界に送り出し、デザイナーの登竜門としての役割を果たしている杉野学園主催のコンテスト。第1部(作品制作の部)は、応募総数2436点のデザイン画から28点が一次審査を通過し、27点が実物作品でショー形式の最終審査に臨んだ。
審査員は繊研新聞社の編集局編集委員である小笠原拓郎氏、株式会社サポートサーフェス代表取締役である研壁宣男デザイナー、ファッションディレクターの萩原輝美氏が務めた。
文部科学大臣賞 坪井のあさん(愛知県出身)
文部科学大臣賞の坪井さんが発表した作品テーマは“Denim on Optical”。デニム地に刺繍を施した後、カッティングとダメージ加工を重ね、布の表面に立体的な凹凸を生み出すことで、素材の表情を引き出した。
作品については「刺繍をしてから、デニムをカッティングするんですけど、その量がものすごく多くて、友だちにも少し手伝ってもらいました。袖が特徴的ですけど、袖の膨らみも10回以上やり直したりとかして、このフォルムを出すのがすごく大変でした」と話し、将来の夢については、「3年生の時にナゴヤファッションコンテストで入選して、そこから千年大賞、YKKと入って、今回、全国ファッションデザインコンテストにも入って、その中で一緒に手伝ってくれたり、教えてくれる先生と関わっていくうちに、この先生みたいになりたいなと思って、パタンナーを目指しています」と坪井さんは語った。
東京都知事賞 松井蓮奈さん(静岡県出身)
なお、東京都知事賞は名古屋モード学園の松井蓮奈さん(静岡)、杉野芳子賞は大阪モード学園の中城遥友さん(兵庫)が受賞した。
松井さんは、受賞に際し「受賞できたのは嬉しいです。大変だったことはコンテストにデザイン画を出すことは何回かあったんですけど、作品を実際に作ったのは初めてだったので、使ったことのないレーザーカットだったり、刺繍、レーザープリントだったり、初めてのことばかりで、それが少し苦戦しました」と話していた。
杉野芳子賞 中城遥友さん(兵庫県出身)
中城さんは作品について「生地は全部一から作っていて、普通の無地の生地を2枚重ねて、それに自分で作ったデータを使い、刺繍機にかけて作っていています。刺繍機を使う時はいつも同じような過程で作っています。学校では(テキスタイル含め)総合的に学んでいます」とコメントした。






